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戦車プラモデルの製作

  M48A3 制作記 (タミヤ1/35) 

  by 黒瀧雄治

 


 皆様初めましてワタクシ相当の年月を外国で暮らしていて本年帰国しました。その間、模型は制作していましたが、組み立てるだけで塗装までには至らず、組み立てた模型を帰国時に日本へ持って帰り塗装するという変則モデリングをしていました。
本帰国したこれからは制作ペースが上がるはずなんですが、さてどうなることやら。お付き合いの程、宜しくお願いします。




 今から23年前の1994年1月に発売されたM48A3です。ワタクシもご多分に漏れず二次大戦ドイツ軍車両ファンでしたが、いろいろな要因 + 2003年アーマモデリング誌4月号に掲載された土居雅博さんのM48A3の作例を見てこれは良いと思い、それからはほぼM48だけ制作してきました。
キットはモーターライズ用に設計されている車体で部品成型は若干厚め、しかも丈夫に設計されていますが、かえってその方がワタクシのような力任せのパワーモデリングには向いているようです。





 制作に当たり、いろいろ資料を見たり、過去の模型誌の作例などを参考にして制作方針を決定します。ワタクシがタミヤM48を作る時の改造点は以下の通りでした。

①車体の4カ所にある切れ込みをプラバンで塞ぐ。
②車高が若干高いのでトーションバーの接続ピンを切り飛ばし2mm車高を下げる。それに伴い履帯を2コマ分カットする。
③車体前部の形状は、実車としては無いことは無いが極少数の形状なので、パテで整形する。
④砲塔の高さが若干低めに思えるので1.2mmのプラバンでかさ上げする。
⑤砲塔及び車体鋳造面の表現を再現する。この場合若干オーバー表現の方が模型映えすると思います。
⑥防楯カバー部分、特に側面が可動表現優先の為省略されているので、この部分をパテで整形すると共に防楯カバーと車体取り付け部分をプラペーパーと別売リベットで再現する。
⑦ライトカバーなどをデザインナイフで削り込む。

以上の部分を中心に作業を進めます。書き出すと非常に手間がかかるように思えますが、基本作業の積み重ねですので、始めると意外とスムーズに進むものです。




  塗装に付いてですが、米軍のオリーブドラブというのは非常に多種な色合いがあります。特にベトナム戦争時代の『黒に近いグリーン』というのがワタクシは非常に好みの色合いなので今回は黒サフェーサーから『黒立ち上げ』にしてみました。

黒からブラックを加えたオリーブドラブを吹き付け、それに黒を中心としたウォッシング、ウエザリングを施してみました。途中までは物凄く好みの色合いだったのですが、仕上げにつや消しスプレーをしたところ『あれれ?』の色合いに。『黒に近いグリーン』には完全つや消しではなく半艶ぐらいの仕上げが良いのかもしれません。




 自分にとっては『リハビリモデリング』とも言えるべき制作でした。昨今の新製品は、モールドや再現方法は素晴らしいのですが、同時に価格や表現力を上げる為の部品の過剰分割化が自分を含めた高齢者モデラーの負担になりつつあるのも事実です。 昔のキットに若干手を入れつつ楽しむモデリングもありじゃないかなと。そんなことを思える楽しい制作でした。



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