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飛行機プラモデルの製作

   グラマンF6F-3ヘルキャット(ハセガワ 1/48)

by 小川登至也




 制作しましたのはハセガワ1/48グラマンF6F-3ヘルキャットです。
組み立てで頑張ったところは、
・排気管の開口(いつものことですが)
・アンテナ線の張り線(いつものことですが)
・エンジンプラグコードの組み付け
しくじったところは
・キャノピーが少し曇った(いつもですね、すみません)
・接着剤をたらしてしまった(やる気あるのか!とお叱りを覚悟しております)
・アンテナ線がヨレた




  エンジンプラグコードについては、エナメル線やエッチングパーツなどが一般的かとおもわれますが、異素材をうまく組み付ける自信が小生にはありません。
得意の伸ばしランナーで試してみましたが、パキパキ折れてしまい、ものになりませんでした。

さて、どうしたものか、とキットの内容をよく見ると、
プロペラ軸受け用のポリキャップ、そのランナーに目が行きました。
これを伸ばしランナーにしてみると・・・、うん、組み付けも普通のプラ接着剤でいける、
パキパキ折れたりしない、これはなかなか良いんではなかろうか?
と組みつけてみたのがこの作例です。
ご参考になれば幸いです。




 しかし、世界の傑作機No61、丸メカニックなどを熟読すると、
このヘルキャットという飛行機が類まれなる傑作機であることがよくわかりました。
それは、
1. 推進軸と機体水平軸が3° ずれていることによる視界の良さ・・・世傑作No61には「空気抵抗の増加よりも敵を先に見つけることを優先した実戦的な選択」と、牧英雄氏の超かっこいい文章で表現されています。
2. 操縦系統にワイヤがほとんどなく、ロッド(桓)がほとんであること・・・舵や動翼の操作が速度域で変化しない、つまり引き起こしなどが容易。これについては、-5型になると、なんとタブにスプリングがついて、操縦席からレバーで操作できるようになったそうです!
3. 自動フラップにより、着艦時の事故が減った・・・紫電改のような自動空戦フラップではなく、一定の速度以下になると、フラップが自動で作動するそうです。つまり着艦時に新米がフラップ出し忘れたりして事故につながることがない、ということです。
4. 防弾板、防漏タンクの充実・・・これについては、ゼロ戦や隼より後の日本機には標準装備されているようですので、ヘルキャットが特別ということはないですが。




  総合すると、新米パイロットでも戦力になる飛行機だったんですね。ゼロ戦、隼にベテランパイロットが乗ったときの戦闘力を100とすると、ヘルキャットにベテランパイロットが乗ったときは、せいぜい110程度でしょう、しかし、ゼロ戦、隼に新米パイロットが乗るとたちまち20くらいになってしまい、特攻くらいしか作戦にならない、などと悲惨な状況になってしまうのに対して、ヘルキャットに新米が乗っても、80くらいの戦闘力があり、しかも生還率が高い。生還すれば新米ではなくなります。
日本とアメリカの大戦後期の戦力の差はこんなところにも象徴されているようですね。源田大佐が「戦闘機が負けるから戦争に負けるのだ」というセリフの真の意味はこんなところにあったのではないかと思われます。





しかし、紫電改と比べて、そんなに巨大なわけでもないですね。紫電改は意外と大きい飛行機だったのかもしれません。  以上、長々と自説を披露してしまい恐縮ですが、ヘルキャットのすごさと恐ろしさを何とか表現したかったため、ご容赦いただければと願っております。



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