しかし、世界の傑作機No61、丸メカニックなどを熟読すると、
このヘルキャットという飛行機が類まれなる傑作機であることがよくわかりました。
それは、
1. 推進軸と機体水平軸が3° ずれていることによる視界の良さ・・・世傑作No61には「空気抵抗の増加よりも敵を先に見つけることを優先した実戦的な選択」と、牧英雄氏の超かっこいい文章で表現されています。
2. 操縦系統にワイヤがほとんどなく、ロッド(桓)がほとんであること・・・舵や動翼の操作が速度域で変化しない、つまり引き起こしなどが容易。これについては、-5型になると、なんとタブにスプリングがついて、操縦席からレバーで操作できるようになったそうです!
|
|
3. 自動フラップにより、着艦時の事故が減った・・・紫電改のような自動空戦フラップではなく、一定の速度以下になると、フラップが自動で作動するそうです。つまり着艦時に新米がフラップ出し忘れたりして事故につながることがない、ということです。
4. 防弾板、防漏タンクの充実・・・これについては、ゼロ戦や隼より後の日本機には標準装備されているようですので、ヘルキャットが特別ということはないですが。 |