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飛行機プラモデルの製作

USA AF B-29A (アカデミ―1/72)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治




作品について
 この作品は2016年6月頃に作ったものです。地元のコミュニティ―センターのギャラリーに私の作品を展示している最中に終戦に向けて先の大戦における”語り日の会”を開き、そこで終戦に関わる作品を展示してほしいと依頼がありました。そこで快諾をしましたが今までの作品を思い浮かべてみると思い当たるものがありませんでした。 日本人に深く染みついているもの言えば原爆、原爆と言えばB-29と苦い思いが定着しています。過去において作品としては作ろうとは思いませんでした。しかし今回は住民の皆さんに役に立つものですから早急に仕上げなくてはなりません。そんなことで、期日厳守でしかも短期間に仕上げることにしました。




キットについて
 幸いアカデミ―の1/72で古いキットがストックしてありました。なぜかB-29に関しては恵まれたキットがありません。しいて言えばモノグラムの1/48でしょうか。?他に旧エアフィックスとフジミの1/144などがありますが、当のアカデミーは値段が安くビッグなキットであることだけが唯一のとりえで製作の対象外でした。
箱を開けると翼の先端が左右上下4枚共経年劣化でゆるくカーブを描いていました。これは大変なことですが何とかしなくてはなりません。キット外面パネルは筋彫りでリベットは殆ど省略されています。透明パーツは通常の出来。幸いデカールは発色が良く黄ばみが殆どありませんでした。
コクピットと胴体内部は詳細に再現されていて隠れてしまうのが残念な内容でした。




製作について

 翼のねじれをどのように補正しようかと模索しました。以前雑誌で製作記事に“ぬるま湯”を使いゆっくりと曲げていくことを思い出して、早速その方法でトライしてみました。焦らずに時間をかけて行ったことでかなり補正ができました。翼上下同じようなソリ具合で良かったことが良い結果につながったのでしょうか?。
その他は説明書通りに作れば問題なくスムーズに仕上がります。今回は何も改造を行わずストレートに作りました。ストレートに作るとテールヘビーになることは推測できましたが、どれだけの重りを付ければ解消されるのか、又それをすることによる脚類の補強などが必要になりますが、全て省くことにしました。




 塗装は今回の重要課題です。銀色に光る飛行機を再現しなければなりません。銀色は下地の色でトーンが変わります。まず下地を1000番耐水ペーパーで磨きます。次にグンゼの艶有ブラックを全面に吹き付けます。2日間乾燥させてガイアカラーの♯123スターブライトジュラルミンの超薄め液を2回吹き付けます。再度2日間乾燥させて少し薄めのシルバーの3回目塗装を行います。 実機の写真を見ながら多少の黒を混ぜたものをところどころマスキングして塗装します。その後ガイアの艶有クリアーを塗装します。4日間乾燥後キットのデカールを貼ります。その後4日間乾燥させてグンゼの艶有クリアーを塗装して完成です。墨入れはシルバーの上に行うと塗料を侵す恐れがあるためクリアーを塗ってから行えば大丈夫でタミヤカラー(エナメル)こげ茶色で行いました。




全体をとおして
 出来上がってみるとビッグサイズで堂々とした感があります。しかもシルバーが想定内の仕上がりで満足がいくものになりました。 ストレートな制作でキットの良し悪しが決まるような体験でした。4発のビッグキットはB-17以来ですが機会があれば再度挑戦してみたいと思いました。





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