九五式軽戦車、秘匿名称「ハ号戦車」は、日本で最多生産された戦車で、その数は2,375輌(又は2,378輌)と言われています。開発当時(1933年)は、一人用砲塔に37mm砲と6.5mm機銃を付け、空冷ディーゼルエンジンを搭載、速度(40Km/h)も航続力(250Km)も優れ、信頼性も高く、主力戦車に位置付られていました。同時代のヴィカース6トン軽戦車の影響を受けている他国の戦車(T-26、7TP、M1など)と比べても遜色ないかと。
第二次世界大戦当初はマレー快進撃の立役者でしたが、装甲の薄い欠点があり、以降苦戦を強いらました。後継車輌の九八式軽戦車は生産少なく、九五式軽戦車は最後の戦闘闘ー占守島の戦いまで健闘しました。 |
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戦後も、所有主を替えて、国共内戦や第一次インドシナ紛争でも使用された長寿の戦車でもあります。またタイ(当時はシャム)には40~50輌輸出されていて、タイ国内の軍事博物館で拝観できる上、現在でもエンジンを換装した九五式軽戦車の搭乗ツアーが催行されている由。売り上げはタイ陸軍に入るのでしょうかね?
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