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朝鮮上空航空戦

(Photo) 抗美援朝  Mig-15

by  コルディッツ
博物館実機写真

 朝鮮戦争にミグ15が初登場したのは、開戦後半年になる1950年11月1日の鴨緑江上空でした。この日は、秘かに鴨緑江を渡河し山間部に潜んでいた中国人民志願軍(抗美援朝義勇軍)が大攻勢に出た日でもありました。
 以降国連軍は空中戦でミグ15に蹴散らされ、地上戦でも大敗走を続けます。

 特にミグ15登場の初期は、ソ連が経験豊富なパイロットを提供していたので、国連軍機は対抗できませんでした。その後パイロットが中国人民志願軍や朝鮮人民軍に交代したこと、アメリカ空軍がF-86を投入して1950年12月17日に初対決を迎えたことで、さしものミグも神通力を失いました。
 しかし初登場から1ヵ月半の活躍で、朝鮮戦争を振り出しに戻し、美国空軍を狼狽させたことで、ミグ15の名は最強戦闘機として歴史に刻まれました。


  Mig-15bis(ポーランド製造のLim-2) 1420
 艦隊航空博物館(イルチェスター)にて   2016年4月撮影
 ミグ15を撃墜したホーカーシーフュリーの栄誉を称えるために
ポーランド製の機体を入手して展示しているのでしょうか?
 実はスウェーデン空軍博物館でも「カタリナ事件」を再現するのに、
ポーランド製のLim-2を入手し、展示しています。      







  中国人民志願空軍のMig15
 中国空軍博物館(北京郊外)にて  2004年5月撮影
 撮影した頃は記録容量の低いデジタルカメラとアナログカメラを
併用でしたので、説明文などは撮影しませんでした。
なのでミグ15のタイプが不明で残念です。







   この機体は機番2249からMig-15bisと分かりました。



              Mig-15 079
 航空博物館(シアトル)にて   2009年10月撮影
 アメリカ人も、ライバルを並べるのを好みますね。隣の展示機は
カナディアン・セイバーMk6です。
 それにしても日本の航空博物館にミグ戦闘機がないのは寂しい
ですね。東アジアでミグのないのは日本だけ?
 





 Mig-15bis  NX50589
 オークランド航空博物館(カリフォルニア)にて  2007年4月撮影






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