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飛行機プラモデルの製作

 Si-202 フンメル (AML 1/72)

  by 加藤 寛之




 全然、知らない。時代としては、日本のゼロ戦と同じくらいのドイツ機。キットの解説を読んでみたら、結構マトモな木製の飛行機らしい。“それならば航空情報『ドイツ軍用機の全貌』(古~!)に載っていたのか?”と思って引っ張り出してみた。あった。「・・・ジーベル社で製作したSi202フンメルがあり、これも航空青少年隊用に軽便な練習・曳航機としてひろく使われた。低翼単葉、密閉キャビンの直線的なドイツらしい飛行機で・・・フンメルは、当時この級の軽飛行機の国際記録を数多く樹立して有名であった。」と。掲載写真はなし。そういう飛行機だと知った。  要するに、上質な簡易キット。単純なキットではあるが、簡単に組めるわけではない。細部用にエッチングパーツがあるが、私は使わない。装備エンジンの違いでカウリングを選択する。これが塗装に影響する。スロバキアの使用機に決め、そのパーツに決まる。




 コックピットは長椅子と前部・背部の仕切り板、計器盤、操縦悍2本がある。長椅子は胴体側板を削るか椅子の幅をツメるか、選択になる。私は後者。何故って、このキットは風防がバQなので、側板には位置決め用の取付け板を貼る厚みがほしいから。幅を切り詰めたが、全く気にならない。計器盤は胴体の内側と形が合わないので、捨てる。代わりに前部の仕切り板を計器盤位置へ入れてみたら、イイ感じ。操縦悍は底部に直接接着する。長椅子も操縦悍も位置指定がないので、テキトウにつける。色はタイヤブラックを基調に、長椅子は赤褐色、操縦悍のアタマに白をちょこっと塗って、“ここにあるよ”と見えやすくする。胴体左右は、だいたい合う。でも、背部と下面にパテ整形が必要。カウリングは「合う」とは言えない。調整して接着する。だいたいでOKとする。
 主翼は左右分割のムク。胴体との接着面の膨らみを削り落とし、そのまま上反角としてみた。このサイズの小型機だから、もう少しだけ上反角が強いように思うが、証拠がないのでキットを信じる。主翼に合わせて水平尾翼、垂直尾翼を接着する。削り合わせれば、パテ不要ではある。つまり、主翼も尾翼も、接着部分の整形が欠かせない、ということ。
 脚。位置の目安がない。塗装図を見て、そこに接着する。長さも調整する。つまり、場所も長さも、製作者が決めるということ。尾ソリも同じようなもの。自分の責任でつける。




 風防はバQ。親切に2個入っている。とりあえず、切り出す。胴体側にプラ板の細切りを使ってバQ風防の支えを立てる。ここから、バQの風防を載せてみる。・・・背中の左側が合わない。よく見ると、左右で胴体背部の形が違う。これは背中を削って、だいたいOKくらいに合わせる。前は・・・左は合うが、右が合わない。
よく見ると、右側がちょっと角ばっている。これを削って合わせる。前方は・・・胴体を掘り込んで合っているフリをする。接着は流し込みタイプを使う。止ったら、水性ボンドを接着部分に薄く流し、微妙な隙間を埋めておく。
 プロペラは妙に厚い。強度を考えながらガリガリ削って、プロペラのような形にする。




 塗装は、銀色。木製らしいから、ギラギラにしない。タイヤはタイヤブラック。垂直尾翼の帯は「青」指定だが、どんな青?・・・テキトウな青で塗っておしまい。
 プロペラと車輪ホイールはブラックグリーン。面倒なので、タイヤブラックに青を混ぜて塗っておく。これでも、だいたい似ている。
 どうも翼端燈は、ないみたい。細部塗装も、指示なし。意外にも、「マッチにマッチ」と大差ない色数で塗り終わった。これにデカールを何枚か貼って、完成となった。




 眺める。似ているのか、似ていないのかも分らないけれども、軽飛行機らしくてイイ感じ。フジミのスカイレーダーと並べると、大きさの相違が凄い。 大きい方が一人乗り、小さい方が二人乗り・・・まあ、いいか。完成したんだし。



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