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バイクプラモデルの製作

 ハーレー・ダビッドソンFLH“U.S.アーミー・タイプ”
(イマイ 1/12)

  by KOZY商店

1.はじめに
 こんにちは。KOZY商店です。イマイの1/12ハーレー・ダビッドソンFLH“U.S.アーミー・タイプ”です。どういう車両かと思ったら、ボックスサイドの説明に「イマイのアーミータイプはWLAを参考にして1980FLHをベースに製作してみました。」とあります。したがって実車FLHでこのような仕様が存在したのかについては少し怪しいところです。
 キットのモチーフになったのはWW2の軍用バイクWLAで、日本でも進駐軍が置いて行った個体が現存しており、マニアの間で高値で取引されているようです。プラモでWLAをモデルアップした物としてはイタレリの1/9があります(旧ESCI金型かも?)。

図1 完成図



2.キット内容
 本キットは現在ではアオシマが金型を引き継いで再販されていますが、今回はイマイ時代のものです。ボックス表記はⒸ1996、完成品の写真箱で迷彩ペイントが良い雰囲気です(図2)。 インストにはイラストがプリントされているので、時期によっては箱絵の仕様もあったかもしれません。

図2 ボックスアート



 パーツ構成です。計8枠です。基本構成はVol.104で製作したFLHエレクトラグライドのカウルレス版といったところであり、7枠は共通です。そのため不要パーツが非常に多く、枠内総計214pcsの内、不用76pcs、オマケのポケバイ23pcsの実質115pcsしか使いません。車体パーツはほとんどオリーブドラブで成型されているので、無塗装素組み、あるいは部分塗装で組み上げてもそこそこ見栄えのある完成品になるでしょうか。サイドバックはクリーム色のレジンキャスト製で、ヒケていないのが嬉しいです(図3)。 デカールはシンプルに一種類のみ。ちょっと汚れていますが、ベース色が濃いので気にする必要は無さそうです(図4)。

  図3 パーツ構成

図4 デカール   




3.製作
 始めに外装です。インスト指定ではC38オリーブドラブ(2)の単色塗装です。ただしこの色は艶消しのため激しくシルバリングします。そこでデカール乾燥後にいったん薄めに溶いたC181半艶クリアーを吹いてシルバリングを抜き、改めてC182艶消しクリアーで整えました(図5)。  その他パーツを塗装します。面倒な塗り分けは少ないため手間はそれほどでもありません。インスト通りだと単調なので趣向を変えてエンジン回りは艶消し黒とフラットアルミで塗ってみました(図6)。各パーツを塗り終えたらボンドGクリアーで組み上げればおしまいです。


図5 塗装のチェック
図6 切り出したパーツ



4.完成 
 完成したFLH U.S.アーミー(図7~図10)。単車だけでも重厚な雰囲気ですが、サイドカーが有るとさらにバッチリ決まりそうです。H-D実車の現行色にもオリーブゴールドがある位ですから、やはりWLAの影響が大きいのでしょう。
 キットについてはリアフェンダーがやや傾く程度で、特に大きな問題は有りませんでした。塗装作業もそれほど大変ではありませんので、思ったより短時間での完成です。筆塗りで凝った塗装したり、逆に部分塗装などパパッと作ってしまうのも良いかもしれません。


図7完成図



図8 完成図


図9 完成図


図10 完成図



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