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連載 1/72飛行機を飛行姿勢で作ろう No.20

コンコルド (エアフィックス 1/144)

by クラキン




 「1/72を飛行姿勢で作ろう」の20回目です。
ガルグレー&ホワイトハイビジシリーズは前回のRA-5Aヴィジランティで終了しましたので、今回は ちょっと目先を変えて1/144の旅客機の登場です。
エアフィックス1/144のBAC/アエロスパシアル コンコルドです。

何故コンコルドか?というと、特に理由は無くストックの中からたまたま見つけて発作的に作りたくなったということです。




<実機のご紹介>
 言わずと知れた、世界で唯一実用化された超音速旅客機=SSTです。
イギリスとフランスの共同開発で1969年に初飛行し、紆余曲折を経て1976年に運用開始、量産型としては16機だけ作られ、2003年に退役しています。
高度55,000~60,000フィートをマッハ2で飛行しました。

 運用したのはエールフランスとブリティッシュエアウェイの2社のみで、乗客定員が100人と少なく、経済的に失敗作となってしまいました。
2000年にエールフランス機がシャルル・ドゴール空港離陸時に墜落事故を起こしました。
コンコルドの墜落事故はこの1件のみでしたが、地上で巻き込まれた犠牲者を含め113人が死亡する大惨事となり、退役を早める一因になりました。




<キットについて>
 キットはかなり古い感じで、赤箱になる前の「Made in UK」で多分1980年代頃のものではないかと思われます。(間違っていたらお許し下さい)
コックピットや客席など機内のディテールは全く無くて、モールドは全て凸です。
飛行姿勢用のスタンドは付いていませんが、脚カバーは地上姿勢、飛行姿勢用の両方を意識した造りになっていて、ほぼピタリと合います。
客席の窓は穴が開いているだけでクリアパーツは付いていません。
デカールはエアフランス1種類とブリティッシュエアウェイ2種類が付いています。
上質で貼り易く、黄ばみもなく十分に使える状態でした。
 パーツ数は全部で52個ですが、飛行姿勢にする場合は20個が不要になるので32個だけという少なさです。
パーツ精度自体はまぁまぁですが、ヒケが多く、パテの御厄介になるところは多いです。




<製作について>
 スタンドを透明アクリルで自作した以外は完全素組みです。
但し、パーツのヒケ埋めや隙間・段差の修正等でパテの使用が多く、凸のパネルラインがかなり消えてしまったので、主要な部分は筋彫りに彫り直しました。

機内は空っぽのままなので、全面艶消し黒で塗り、窓部分が黒く見えるようにしました。
クリアパーツ無しの客席窓も全く違和感はないので、そのままです。




 デカールは赤のラインを真っ直ぐに貼るのと、垂直尾翼のブルー/赤の部分を凸凹に馴染ませるのに苦労しましたが、何とか上手く行きました。
デカール貼った後でスーパークリアを4回くらい重ね吹き(最初の2回は砂吹き)し、乾燥後コンパウンドで磨き、モデリングワックスを掛けて完成です。
正味の製作日数は3日程度です。
久々の旅客機で楽しめました。







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