RF-86Fは、日本で改造された新機種であるという。航空情報『世界航空機年鑑1964』には「改造は広範囲で、新造とはいえないまでも、日本で改設計の日本のみにあるセイバーの新種といってもよく」とある。ところがどうやら「日本のみにあるセイバー」ではなく、航空情報別冊『日本航空機ガイド』Vol.2自衛隊機(昭和48年発行)に「同様な改装は、韓国空軍機10機に対しても行なわれている」とある。『航空ファン』1962年4月号に載っている改造直後で無塗装状態の機体をみると、韓国使用機である「R.O.K.・・・」の文字跡がくっきりと見えているので、これがそうだろうか。
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話を戻すと、T-33にしても、T-1にしても、普通の飛行機をもっと撮っておけばよかったように思うが、当時の子供の写真事情ではとてもムリだった。それに、まさかRF-86Fがジョンソン基地に集中配備されている珍しい機種だとは全然知らなかった。毎年並んでいる、普通の飛行機だったから。日本全国、どこにでもある自衛隊機だと思っていたのだ。 |