Home  >  2017年11月号>飛行機プラモデル製作>連載 1/72飛行機を飛行姿勢で作ろう No.21  BAeホーク (イタレリ(タミヤ) 1/72)

連載 1/72飛行機を飛行姿勢で作ろう No.21

BAeホーク (イタレリ(タミヤ) 1/72)

by クラキン




 「1/72飛行機を飛行姿勢で作ろう」の21回目は、本来の1/72に戻って、イタレリ(タミヤ)のBAeホークです。




【実機について】
 BAeというのはブリティッシュ・エアロスペース(British Aerospace)の略ですが、元々はホーカーシドレーが開発した練習機の生産と販売をBAeが受け継いだものです。

初飛行は1974年で、小型の亜音速高等練習機として開発されましたが、有事の際には迎撃戦闘機又は軽攻撃機としても活用することを想定して作られています。
操縦性能の良さから曲技飛行隊レッドアローズでも使用されています。
また安価で運用しやすいため、イギリスだけではなくオーストラリアやアラブ首長国連邦、インド、韓国など18ケ国に輸出され、総生産機数は900機を超えています。
初飛行から40年以上たった現在も現役で活躍中です。
外見は日本のT-4(川崎)と似ていますが、T-4は練習機とアクロバット飛行に徹しています。




【キットについて】
国内ではタミヤブランドで出たイタレリのキットで、サークルのメンバーが例会で放出したキットを頂いたものです。
イタレリらしい太目の筋彫りと厚めのプラでガシっとした作りです。
最も初期型のT.1にサイドワインダーを搭載できるようにしたT.1A型をキット化したものです。
デカールはイギリス、フィンランド、スイスの各空軍のものが付いています。
兵装類は胴体真下の30mm機関砲とサイドワインダー2発、増槽タンク2個が付いています。
モールドやディテールは1/72の標準的なもので、特に過不足は感じられません。
パーツ精度は非常に良く、特に苦労するところなくスラスラと組み上がります。
シルエットも実機の特徴を上手く捉えていて、全長15cmの小さなホークが間違いなく完成します。




【製作】
 いつもの通り、特に手を加えずに完全素組みです。
デカールは作品展のテーマに合わせてイギリス空軍の第234飛行隊の物にしました。
パイロット(教官と訓練生)のフィギュアが付いていないので、ハセガワの別売りの「米海軍パイロット&グランドクルーセット」から調達しました。
このフィギュアはなかなか出来が良いのですが、グランドクルーと地上車両が無駄になってしまいます。




 飛行姿勢のスタンドを取り付ける都合上、胴体直下の30mm機関砲は取り付けていません。
ちょっと乱暴な対応ですが、お許しください。
スタンドはいつも通り、透明アクリル材を使った自作です。
正味の製作日数は3日程です。
ロービジ塗装でちょっとボヤっとした感じで面白味に欠けますが、なかなかカッコイイです。




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