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（Ｐｈｏｔｏ）　祝生誕100周年　ユンカースD.Ⅰ（J-9）

by　コルディッツ

博物館実機写真

　WWⅠ中に全金属製飛行機の実用化を目指した、ヒューゴ・ユンカース教授の執念が叶った戦闘機です。低翼単葉の主翼は片持式で外皮も金属製と、その先駆性には驚かされます。故佐貫亦男教授は著書「続々ヒコーキの心」（講談社）で「あるベルギーの飛行場に終戦後三か月も雨ざらしになっていたフォッカーD・Ⅶは四機とも完全に使用不能なまで腐っていたが、ユンカースJ-9は同じ状態ながら、全然なんともなくて飛行可能であった」と絶賛するも、その後に「ドイツ人が、国は失なうけれども、技術には貢献するという悲しい習性に適例であった」と付け加えるのを忘れてはいませんが。

　試作機J-7（社内呼称）初飛行は1917年9月17日で、ドイツ軍の発注により量産された機体（D.Ⅰ）は、エンジンをBMWⅢ（185hp）に強化したJ-9で、41機生産され東部戦線で使用されました。
　現存機は1機でパリ近郊の航空宇宙博物館にあり、その他レプリカが作られていて、ドイツ空軍博物館にも1機のレプリカが展示されています。

　　ユンカースD.Ⅰ（J-9）　レプリカ
　ドイツ空軍博物館（ガトウ、ベルリン郊外）にて　　2005年7月撮影