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バイクプラモデルの製作

 GSX1100Sカタナ (タミヤ 1/12)

  by KOZY商店

1.はじめに
 こんにちは。KOZY商店です。タミヤの1/12 GSX1100Sカタナです。映画やテレビ、漫画作品にも良く登場する、有名な車両です。実車の世界ではカリズマ的な人気があって、長期に渡り製造されました。実は“KATANA”のペットネームを持つスズキ車は他にも沢山あります。しかしパッと思いつくのはやはりこれではないでしょうか。 模型界でも人気が有り、タミヤからは1/6と1/12、童友社(旧・日東科学)から1/8がキット化されています。他に舶来キットで有ったような…。1/12完成品でも3社から発売されました。

図1 完成図



2.キット内容
 箱絵です(図2)。タミヤ1/12オートバイシリーズNo.10。Ⓒは1981で実車が出てすぐのキット化です。 同社からは1/6と、カスタムチューンがラインナップされています。また廃版ですがアップハンドルの国内仕様(750㏄)も有りました。

図2 ボックスアート



 パーツです。計6枠でこじんまりと収まっています。パーツの印象は作り易そうですが、塗り分け箇所は少々複雑です。このキット、発売以来ずいぶんな人気が有るのかタミヤさんにしては珍しく金型がお疲れ気味です(図3)。

デカールです。イメージカラーの銀のみです。これほど銀の似合うバイクもぞうざらにないでしょうか(図4)。赤銀のなど他の色で作りたい場合はタミヤさんからカスタムチューンのデカールを取寄せればOKです。

  図3 パーツ構成

図4 デカール   



3.製作
 さて「タミヤのカタナ」といいますと、1/6、1/12共にチョークレバーの向きが実車と180°逆である事が有名で、ここを針などでくり抜いて修正するのが「定番工作」とされています。しかし手持ちの実車カタログ(※)ではキット通り逆であり、単なる考証ミスでもなさそうなのです(日東1/8の広告でも同様です)。おそらく「取材した実物個体ではそうであった」パターンではないでしょうか。今回は修正せずそのままとしました(図5)。 ヘッドライト部品D7はアッパーカウル左右で挟み込んで組む構成です。しかしインストの組み方では継ぎ目処理や塗装が面倒になります。そこでカウル内側のダボ穴(赤丸)をC字状に切り欠き、後ハメ出来るようにしました(図6)。


図5 チョークレバー
図6 アッパーカウル追加工

※図5背景:Mr.Bike BG 2009.3付録・1981年 GSX1000SZ復刻カタログより


 外装です。缶スプレーTS-17アルミシルバーを小瓶に取り出し、エアブラシで吹きました。テールカウルの色は間違えて銀で塗ってしまい、後で塗り直しました(図7)。
その他のパーツも塗ります。シートはC71ミッドナイトブルーとC31軍艦色(1)で塗り分けました(図8)。

図7 外装パーツ

図8 塗り終えたパーツ



 後は各パーツを組み立てれば完成です。前述のようにテールカウルはミッドナイトブルーで再塗装、ここはテカテカにする必要は無さそうです。




4.完成 
 完成したタミヤ1/12カタナ。胴体がスリムな分、横に張り出した空冷1100が余計に目立ちます。ハンドルもこの時代のバイクにしてはダウンしており、かなり「攻め」のポジションです(図9、図10)。

 キットで少し気になった点は、ヘッドライトが飛び出ています。こだわる人はツライチに調整でしょうか。多少粗削りな印象はありますが、基本的にはタミヤさんらしいキットだと思います。同社1/6を考えている人はまずは1/12で予習すると良いかもしれません。

図9 完成図


図10 完成図





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