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艦船プラモデルの製作

U.S.BB-62 アメリカ海軍 戦艦ニュージャージー
(タミヤ 1/350)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治



作品について
 この作品は今年(2017)11月に作ったものです。私がよく通っているなじみの模型店で店の片隅にタミヤの1/350戦艦シリーズが旧版とリニューアル版が並べてあって価格から行けば相当差がついており以前から買っておこうと思っていました。 飛行機ばかり作ってきましたが、ここらでちょっと箸休め的な感があり、たまには作ってみようかなと思い旧版の安い方を購入しました。本来は大和、武蔵などを購入するはずでしたが、時遅く誰かに先を越されました。世の中には同じような思いの方がいるものです。




キットについて
 タミヤ製1/350シリーズのBB-62ニュージャージーです。発売は1984年製で今回のものになります。現在ではリニューアル版が出ておりデッキシートやエッチングなどが追加されてより充実した上級者向けの内容になっています。旧版は入手困難なキットとなっています。艦艇模型は小さな部品が多く驚きました。さすがタミヤ製で部品のバリ、ヒケ等は無く又金型の合わせの狂いもなく気持ちのいいキット内容でした。デカールは経年劣化が激しく白色がクリーム色化していました。それでも我慢して使わなければなりません。  組立は説明図通りに行えば問題なく出来上がります。塗装に関しては自社製品のエナメル塗料の指定カラーとなっており、これが接着点に入り込み接着剤を侵食することがあり細かい接着点は要注意です。又指定カラーが妥当であるかはクエッション?です。それらの理由で私はグンゼカラー(ラッカー)を調合してエアブラシを主とした色を作成しました。




製作について

 かなり前に1/700ウォーターラインシリーズを作ったことはありますが1/350は初めての挑戦です。説明書通りに作っていきますが説明書ではその都度塗装をしていくのですが、エアブラシで塗装するためにまとめて一気に指定色毎に塗っていきました。甲板デッキには実際のように板目の幅に合ったラインが凸線で施してあります。これは何とかして活かして木目を再現しようと思いました。まず、全体にデッキ色を塗ります。乾燥後パステルカラーのこげ茶色と白色を軽く凸線にこすりつけます。 そのあと塗装筆で柔らかくなぞりながら粉末を引き延ばします。これでグラデーションがついて又凸線に濃い色がのり程よく仕上がりました。デッキ上には小さな突起物がありますがそれらは全てマスキングをしてエアブラシしました。その理由として基本色はグンゼカラ―で塗りそのあとの墨入れやぼかしなどをエナメルカラーで行えるからです。エナメル同士では色を侵してしまう恐れがあるからです。




 艦船の命は手摺と張線です。全て伸ばしランナーの極細で大量の手摺を作りました。材料はエアフィックスの極太ランナーをドロドロにあぶり一気に極細に引き延ばして作りました。張線も同じものを使用しました。艦艇後部のヘリ離発着部の防護ネットは超極小のネット生地がストックにあり、重宝しました。 これに筆塗りはできません。塗料が目詰まりを起こすことがあり、エアブラし塗装で仕上げました。飛行機であれば最後に艶消しを整えますが木目、金属、飛行デッキなど艶が違うため行えません。これは最後に解ったことですが後の祭りでした。そのためにデカールを貼った後に艶消し塗料を筆塗りで艶を整えました。




全体をとおして
 久々に大きい重量感のある模型を作りました。大変緻密な手摺は今回限りにしようと思いました。しかしエッチングではできない味のあるものになったと思います。 飛行機が更に恋しくなりました。





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