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特集 NAVY

F-4B ファントムⅡ(ハセガワ1/72)

by ヒサマロ




 明けましておめでとうございます。どうもヒサマロです。今回はNAVY特集に合わせてハセガワのF-4B ファントムⅡ(1/72)を製作しました。もちろん本来は先月のファントム特集を目指していたのですが案の定 間に合いませんでした。
その昔は「ファントム全スコードロン制覇」なんて妄想していたのでデカールもハセガワのキットも随分とストックされているのに完成したのはVF14,VF-74,VF-84だけという体たらく。
 1/72では最近アカデミーからF-4Jが発売されたようですが、これ以上ファントムの在庫増やすわけにはまいりませんのでこの機会にハセガワのキットを25年ぶりに製作することにしました。
ご存じのようにこのキットはフジミの1/72が発売された後の1990年頃に長谷川が満を持して発売したものですが、全ての型を網羅するために複雑に分割されておりまして、組立は初心者にはちょっときついところがあります。しかし全体のシルエットはとても良いと思います。




 いつものようにコクピットの製作から入ります。基本そのまま組み立てましたが、シートはレジン製に交換しました。ただそのまま床板に接着すると後席が低くなってしまうので、シートの底にプラ板を貼ってかさ上げしてやりました。
出来上がったコクピットと前脚庫上部を接着したら、機首下面に固定します。これに胴体前半部分の左右を接着。合わせ目はペーパーがけしてあげれば簡単に消せます。
これに前席計器盤フードと後席後ろのA19を接着したら、私は筆塗りですのでこの段階でキャノピーも取り付けてしまいます。キャノピーは閉じた状態にしますが、モノグラムのようにワンピースの閉じた物はついていませんので調整しながら丁寧に行いましょう。
まずは一番前のW1と一番後ろのW4を接着します。次に真ん中のW3を接着してからW2を最後に取り付けるのですが、ここはうまく合いません。原因はW2と胴体側の角度が少し合っていないためですので、W2の全部下側を様子を見ながら少しずつ削って調整してやるとうまく収まりました。




 機首部分にラムエアインティークと赤外線スキャナーをとりつけます。後部胴体はそのまま左右を接着するだけですが、ファントムは時期や機体によってECM関係のアンテナの形や数が違ったりしているので自分の製作する機体を良く調べて胴体背部にアンテナ用の穴あけをしたり、垂直尾翼上部の選択部品のどれを使うかあらかじめチェックしておきます。
インティーク内部を白に塗ったら、前部胴体に接着します。説明書ではここでインティーク・ベーンを接着するようになっていますが、もちろん塗装後に取り付けるようにします。
 前部胴体と後部胴体を接着しますがここは溶きパテとペーパー掛けのお世話が必要になります。主翼の内翼部分は上下接着方式ですが、接着前にパイロン取付穴を開けるのを忘れないでください。
これに外翼部分を接着出来たら、胴体に接着するのですが、隙間が出来ますので胴体内部にランナーでつっかい棒を入れてあげるとうまくごまかせます。
また、インティーク内部下部分にそのまま主翼の接着内部がむき出しになるのでここにプラ板を貼っておきました。




 ここで塗装に掛かります。いつものようにミスターカラーを筆塗りしていきます。下面の白は69番、上面は315番を使用しました。マーキングは超音速缶切りの異名を持つVF-51スクリ―ミングイーグルスのCAG機にするので各翼端をインシグニアレッドに塗りました。 この部隊はクルーセイダ―の時は地味目のマーキングでしたがファントムに機種変更したとたんにとても実戦部隊とは思えない派手さに初めて見たときはVF-111ともどもぶったまげました。
主脚カバーにはご丁寧に鷲の足まで描かれておりまして、CAG機は尾羽部分をマルチカラーで塗り分けていますから、いつか作るぞとマイクロのデカールやハセガワの限定キットも入手しておりました。




 調べてみるとこのCAG機は2種類存在したようです。最初はシリアル153009が1971年春ころ部隊がF-8Jから改変された頃で、マイクロやハセガワのデカールはこれになっております。もう1機はシリアル150456でこちらは1972年5月6日にミグ17を撃墜しました。後にインティークベーンに部隊が撃墜した4機の撃墜マークを記入しております。 そこで今回はファーボールデカールからミグ撃墜のファントム特集が出ていますのでこちらを使用することにしました。写真やデカール説明書で確認するとこの2機はECMアンテナの有無やマルチカラーの配色が少し違っているようです。デカールの印刷はカルトグラフですので発色や密着度は問題ありませんでした。
このスケールではあまりに細かいマーキングは省きました。だって写真見てもほとんど映ってないんだものと言い訳を言ってますが、老眼にはこたえるのが本当のところですね。




 水平尾翼上面の矢じり型の出っ張りを削って、筋彫り後塗装して接着。あとは脚関係を接着します。脚カバー縁の赤はタミヤカラーで塗って、はみ出たところは後で綿棒に薄め液含ませたもので拭き取りました。 武装類はミグキャップのつもりでミサイルのみ搭載。脚カバーの足マークが良く見えるように主翼のタンクは装着していません。




 これにて完成です。長い事夢見ていたVF-51のCAG機が今目の前に存在しております。今回この機会を与えていただいた編集部に感謝いたします。ファントムには魅力的なマーキングがまだいくらでも存在してます。今度はどのスコードロンのどの時期にしようかなと思いめぐらせるのも楽しいひと時ですね。 個人的にはこのスケールのファントムで一番のお気に入りはモノグラムですので次回作るときはたぶんJ型になるんじゃないかな。それではまた。



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