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飛行機プラモデルの製作

 ミコヤン・グレビッチ I-270 (Aモデル 1/72)

  by 加藤 寛之




 皆様、あけましておめでとうございます。昨年は「珍」や「旧」「駄」なキットをたくさんご覧いただきありがとうございます。本年も皆でたくさん作りましょう。
さて、・・・。
 このキットは、4年くらい前に作って本Web誌に掲載していただいたことがある(2014年4月号)。また作った、ということ。実は作った記憶がなくてそれと気付かず、塗装の直前になって前作をバックナンバーで「発見」しショックを受け、完成が数日遅れた。何がショックかって、こんなプラモデルを2個も持っていた私に驚いたのだ。




 実機はどう見てもMe263の胴体で、敗戦国ドイツからいただいたロケット技術を試したのだろう。ソ連の武器にとって大事なことは「使える」ことだから、翼は通常形式でよい。高速機にしたいから抗力でもある主翼は小さくして、横縦比の小さい四角っぽい平面形にしておく。薄くても直線翼だから失速しにくいし、小さいから強度面でも無理をしなくて済む。よって軽く出来る。エンジンが後方にあるので、バランスをとるために操縦席を前に置くのは同じ。
そうすると四角い主翼が胴体の真ん中あたりになる。そもそもエンジンが邪魔で水平尾翼の取り付け場所に困るし、重心からの距離もとれない。さらには水平尾翼を普通の場所に付けたら、着陸時に主翼の洗流の影響を受けて危険だ。じゃあ、ということで垂直尾翼の上につけて距離を稼ぐとともに洗流からも離す。まあ、こんなところだろう。結果はF‐104の形態の先駆者だな。向こうは超音速機だけど。




 キットは、Aモデルの中では優良品。何しろ整形するだけでパーツが使えるし、接着も普通にできる。パーツも少なく短時間で組める。一流企業の製品だけを組んでいる方には想像すらできないポンコツであるにしても、
今回も完成までに要した時間はのべ6時間くらいだろう。個性ある機種選択が魅力、加えて簡単、そういうところ。
 製作記事は2014年4月号と同じだから省略。自分でも驚くほど同じに作っていた。




 塗装まで前回と同じ銀色では読者に申し訳ないので、上面緑の実戦機風にしてみた。下面は銀とした。これらに根拠はない。色の境目は軽くボカしてみた。風防正面を楕円窓にしてみたのも根拠なし。見栄えのために翼端灯を描いてみたが、実機はシュ~~と短時間飛ぶだけなので翼端灯不要だと思う。まあ、これはプラモデルだからOKなのだ。
 デカールは赤星だけ使ったのだが、劣化で分解あるいは分解寸前。なんとか8枚のうち6枚を使って貼りあげた。よって、胴体の赤星はなかったことにする。版ズレで赤星の周りに白ワクが見えるが、私は気にしない。
 ウン、出来た。そのくらいだ。今回もまた、何の感慨もない。これだから作っても忘れてしまうのだな。まあ、完成すれば目標達成、それで良いのだ。





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