第二次大戦中の1944年から設計が始まり、ドイツから入手した後退翼機の技術を導入し、戦後直ぐの1947年に初飛行。
その高性能が認められ1949年から配備された、第一世代ジェット戦闘機の代表的傑作機です。
朝鮮戦争では当初は直線翼のジェット戦闘機パンサーやサンダージェット、レシプロ機のP51等が活躍していましたが、ソ連から大量に貸与されたMiG15が参戦すると、これらの機種では太刀打ちできなくなり、新鋭のF-86Fが投入されました。
朝鮮半島で史上初の後退翼ジェット戦闘機同士の空中戦(この頃はミサイルではなく機銃)が繰り広げられた訳です。
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朝鮮戦争で活躍した2年間の戦果は損失78機、撃墜数約800機という華々しいものでした。
朝鮮戦争終戦後は、日本を始め西側、中東など30ケ国以上で運用され、一部の国では1993年まで現役でした。
日本では1964年の東京オリンピックの時にブルーインパルス所属のF-86が東京の空に五輪を描いて有名になりました。(映画「三丁目の夕日」にも登場)
総生産機数は10,000機近くに及びます。
F型はセイバーの中でも最も生産機数が多く、主力となった機種で、2239機が生産されました。 |