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特集 日本海軍機

天山 (フジミ 1/72)

by GRIFFON



 これが発売された時は本当にうれしかったです。
99艦爆、流星、JU87、F-4、A-4等も発売され
フジミが一番、勢いがあった時期でした。

コストの関係でカラッポのコックピット
分厚い主翼後縁が残念ですが
キットが、あるだけ有り難いと思いましょう。

・主翼後縁は内側を削って薄くする
・コックピット自作
20年前から作り始めましたが
当時は、まだ元気があったようで
コックピットは細かく作ってあります。




丸(MARU)メカニックの天山特集での
元搭乗員の対談記事も興味深く

空母上で一番前の機は離艦する為に
(滑走距離が短いので、加速を速くする為)
止まったまま、エンジン出力を上げ
尾部を持ち上げ水平姿勢のまま発艦するとか

脚が丈夫で安心感があった等の記述は
一般の資料からは得られない物です。

色々な問題で配備が遅れ十分な活躍ができなかったのは
アベンジャーと対象的です。

大戦中に、有効な手を打たず、ずるずると
問題を長びかせてしまった例は多いです。

後からの批評は、いくらでも出来るとはいえ
思い切った事をしなかった為と思えます。

天山が不調ならば少しでも速度を上げ犠牲を減らす為
97艦攻を金星に換装することも出来たでしょう

「素人考え」と言われるでしょうが
間に合わせる事も大事な事です。
おそらくドイツならば、即実行されたでしょう。




 何かの本で読んだのですが
攻撃機の損失が多い事が問題となり
会議上で「攻撃機が被弾しても火を吹かなければ
速力150Ktでも結構だ」
との発言に何の反応もなかったそうです。

完全である事や些細な事柄にこだわり
結果として有効な手を打てないのでは
何にもなりません。

とかく情緒に流されて論理的な判断が出来ないのは
今の日本人も同じです。

思えば学校でも会社でも合理性や論理性の話が
出た事がありません。




護エンジンの不具合で登場が遅れ
十分な活躍が出来ませんでしたが
思い切った決断をしないまま、ずるずると
手遅れを繰り返している事例が多かった気がします。

97艦攻を金星に換装すれば・・とか言えば
「素人考えで・・」等、批判が浴びせられますが
では、間に合わなくて良かったのかとも言えます。

FW190Dなどは思い切ったことを
いとも簡単に実行しています。

当然、新設計に比べれば劣る所もあるでしょうが
「まずは間に合わせる」と言う事も大事です。




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