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2018年4月

プラモデルに関する新刊やDVDをピックアップして　内容のレビューをリポートするコーナーです。

（by　webmodelers編集部　田口博通）


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Book

　ホビージャパン　ヴィンテージ

①ホビージャパンMOOK 855　監修　柿沼秀樹　
②本体価格 1,850円（税抜）
③Ａ４　2018年3月28日発行

　　ホビージャパンMOOK 855として　3月末に発売された本書は、いにしえの脇道プラモデルの回顧本といった内容。
　1960~1980年代に発売されたキャラクタープラモ、彫像プラモ、人体模型プラモ、プラモデルガン、不動産プラモ、メーカーオリジナルＳＦプラモなどの　忘れ去られたジャンルのプラモデルが中心に紹介されている。
　
　製作記事は　ニチモ35紫電改の他は　フジミ海洋探検艇オキナワ、モノグラムホットロッドの3点。
　
　資料的に価値が高いのが、「マックス模型　興亡史」。幻のプラモメーカーとして短期間に消えて行ったマックス模型がどういうメーカーだったのか、その全貌が詳細な取材で明らかにされている。

　筆者は資料本の一つとして購入したのであるが、プラモデルの進化の歴史から取り残され、ほとんど忘れられてはいるものの、プラモデル本来の楽しさを強烈に思い出させるキットが発掘、紹介されているので、思わず　全頁完読してしまった。
　1960年代を中心とした懐古プラモデルだけでなく、ディープなプラモデル世界がお好きな方には特にお勧めの一冊だ。

　航空情報　2018年5月号

①せきれい社航空情報　　
②　本体価格 1,296円（税抜）
③ せきれい社(SEKIREISYA)航空情報(AIREVIEW)

　航空情報5月号で最も面白かったのは、
香田洋二氏のインタビュー。元　自衛艦隊司令官だけあって、その冷静な分析には驚く。
アメリカのノウハウとは　命と引き換えた実データという知的財産という章は　ぜひ一読をお奨めしたい。　アメリカのウエポンの強さとはビークルだけではなく、撃墜されたアメリカの搭乗員の命と引き換えに得たソ連製の対空レーダーやミサイルの情報を組みこんだ戦闘アルゴリズムを盛り込んだコンバットシステムという主張である。

　また、今号には「ロシア特許資料に見るSu-57(Ｔ－５０）の設計コンセプト」が6ページ掲載されているが、内容が羅列的でいささか難解で、果たしてこれを書いたご本人も理解しているの？というささやかな疑問をいだいた。

　さて、今月号のエアライン・トピックスは「今年も華やかにひなまつりフライト」。筆者は毎号、このコーナーを楽しみにしており、各エアラインの今を伝える内容が華やかで夢いっぱい。こちらの気持ちも明るくなる。やはり飛行機には夢を乗せて飛びたいですよね。

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