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特集 今はなきメーカー マッチボックス

   Heinkel He115 (マッチボックス 1/72)     

  by nananiya72




 マッチといえば有名な運河彫りとやる気のないモールド、 そして分厚い翼後縁と相場が決まっておりますがこのキットの運河彫りは動翼の部分のみ、他は必要以上の省略で凸モールドが少々の、あっさり味。
あっさりついでに、コクピットにいたってはイスしかありませんでした。
 このHe115は 偵察、索敵、哨戒 そして雷爆撃機として使われた機体で、ソ連向け物資輸送作戦いわゆるQP船団の戦記のなかに、攻撃する側としてぼつり・・・と名前が出てきます。
その程度のマイナー機です。

製作

 さて、制作ですが、まずやることは翼後縁の「うすうす」。 オリジナルでも手触り的には薄い感じがするのですが、 後縁直前から急カーブで絞っているため、薄い感触なのですが、見た目は「ぼってり」しています。
これを削るためにホームセンターでおろし金のような木工カンナをわざわざ購入し、ガリガリと、それでも節度をもって削り上げました。

いかにもマッチなもとのモールド


後縁の削りあがり


あれほど削っても残る運河彫り



 ドイツ軍機だと平凡なので、スウェーデン機にしました(デカールは入っていました)




スウェーデン機のフロート底面が黄色というのは珍しい(これもポイント高)




前部旋回機銃手は腹ばいで、仕事します




搭乗用のハシゴが両舷固定のようで、飛行中もこのままです(速度は捨ててます)




問題の主翼後縁はがんばった甲斐がありました



頑丈そうで、強そうで、さも高性能のような・・・なのに、ドイツの水上機の例に漏れず鈍足でした。

この飛行機はスウェーデンやノルウェーにも輸出されていて、鹵獲機を英軍もドイツの塗装のまま、偽装偵察機として使っていたそうです。

マッチボックス

 マッチボックスのキットと言えば、
仕掛かるときの気合は必要ですが、細かいことを言わなければ、結構珍しい機体に巡り合えるのがマッチボックスのいいところでしたし、
なかでも、ソードフィッシュやシーフォックスなどはなかなかの名作だと思いました。


ソードフィッシュ

シーフォックス


 ただし、ジェットはことごとく、やられっぱなし(笑)ハリアーやビゲンは箱を開けた途端にやる気がなくなるキットでした。  
もう、マッチボックスの在庫はないはずでしたが、レベル再販のビクター爆撃機が、手を付けたんだか、付けてないんだかのまま、いまだに冬眠中。



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