Home > (Photo)マルダーⅡ(Sd.kfz.131)<博物館実機写真<2018年4月号


(Photo)マルダーⅡ(Sd.kfz.131)

by  コルディッツ
博物館実機写真

 1941年6月にソビエトに侵攻したドイツ軍は、想定外の強力なT-34やKV-1などの赤軍戦車と遭遇します。急遽、対戦車自走砲の配備が必要になったドイツ軍は、旧式化又は捕獲した戦車や車輌を改造し、対戦車砲を搭載して対処します。このうちⅡ号戦車をベースにした対戦車自走砲は「マルダーⅡ」と呼ばれ、車台と搭載砲の違いで二種類ありました。
 一つは先に生産されたマルダーⅡで、Ⅱ号戦車D型を車台に、捕獲した赤軍の
76.2mm野砲F-22を独軍仕様に改修して搭載しています。制式名称は
「7.62cm Pak36(r)搭載Ⅱ号戦車車台」、制式番号Sd.kfz.131でした。

 後発のマルダーⅡは、F型を車台にラインメタル社製造の7.5cm対戦車砲を搭載、制式名称「7.5cm Pak40/2搭載Ⅱ号戦車車台」、制式番号Sd.kfz.131となり、このため前代のマルダーⅡはSd.kfz.132に変更されています。
 どちらも急場しのぎに作られたとは言え、7.5cm対戦車砲搭載型のマルダーは、車高は低く完成度の高いデザインになっています。
 ドイツのジンスハイムにある技術博物館とスウェーデンのアーセナル戦車博物館で7.5cm対戦車砲搭載型を拝観していますが、昨年のPCダウン後にSDカードの確認をした所、ジンスハイムとムンスター戦車博物館のデーターが読み出し不能になっていました! そうなる前に公開しておけば良かったという後悔から、今回はスウェーデンで展示中のマルダーⅡをご紹介します。


        マルダーⅡ Sd.kfz.131  214
 アーセナル戦車博物館にて       2014年6月撮影
 どうしてスウェーデンがマルダーⅡを入手したのか不明です。
説明板には1946年に入手したとありました。







Pak40を砲盾ごと搭載しています。
















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