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> MIG21MF ポーランド空軍 6814 (アカデミー1/48)< 飛行機プラモデルの製作<2018年4月号
MIG21MF ポーランド空軍 6814 (アカデミー1/48)
by
寿
カジキマグロを大胆に、どどーんと描いたポーランド空軍の記念塗装機です。
実機の方は何やらこの塗装のまま保存されて皆の晒し者、もといメモリアルプレーンとして保存されているようですが実機の写真をネットで見て驚いた。なんて言うか想像以上に簡素というか、随分と残念な出来栄え。失礼ながらまるで場末の映画館の宣伝看板みたいだというのが第一印象でした。
え~っ?仮にも一国の軍隊が記念塗装機として世間にお披露目した機体だよ。こんなんでイイの?作る前はボックスアートやキットに入っていたカジキマグロのデカールを眺めてわくわくしていたけれど、アレを見た後でのトーンダウンといったら・・・・
あ、いや、判ってます判ってます。軍隊は自国民を守るのが本業で絵を描くのは専門外なんだと。でも期待したくなっちゃうもんじゃないですかモデラーとしては。
やっぱりこれはあれですかね。スケールエフェクトってゆーか、縮小されたことによって凝縮感が出たというか。塗装のボケ足もそのままに省略なしでちっちゃくなっちゃっているもんだから、いきおい精密絵画へと変貌を遂げているのかもしれません。
そんな訳で、キットに同梱されていたデカールはホンモノ以上のかっこよさとなって仕上がっている訳なのであります。いや~流石だね、カルトグラフ。実機の写真を見た後でもこれならがんばれるよ。
アカデミーのキットは「もう少しがんばりましょう」的なレビューを見聞きするけど、実際はそんなこと無いと思うんですよね。モールドは繊細だしパーツの分割はそこそこに上手く出来てるし精度は高めだし、ツボどころはキチンと押さえた良いキットだというのが実際に作ってみた感想です。
まぁ確かに、前脚庫後方になけりゃいけないレーダー警戒アンテナのモールドが無かったり、主翼前縁の埋め込みアンテナのモールドが上下で食い違っていたりとか些細なエラーはありますが、充分修正可能な範囲ですしね。むしろ昨今にないリーズナブルなお値段で流通しているこの良作キットが無くなってしまうことの方が余程に問題だと思うのですが、皆様は如何お考えでしょうか。
ちなみに、エデュアルドのウィークエンドエディションがあるじゃん、ってなツッコミは無しの方向でお願いしますw
製作の詳細
(写真1)いつものようにまずはコクピットから。しかしこのミグのコクピット色って悩ましいんですよね。エメラルドグリーンをまんま調色するとケバ過ぎて悪目立ちするし、トーンを落としすぎると別の色になっちゃうし。実機の写真を見ると、大戦中の日本機のコクピット色でもいいような気がしてくるし。ああっ、ホントに悩ましいっ!
(写真2) ヨンパチなんでちょっとムキになってオモリを入れてみました。尻餅ついたらヤだしね。でも今回に限ってはちょびっとばかり入れすぎたような気がしないでもない。そもそもミグ21ってメインギヤのピボットが意外に後ろよりで、あんまりテールヘビーじゃないんすよ。
(写真3) コクピットが出来たら胴体を貼り合わせてみる。こうしてみると「まずエンジンありき」って感じのヒコーキって感じがするね。エンジンポッドに人間乗る場所付けてみました、みたいな?
(写真4) 着陸灯は裏側からアルミテープを貼ってギラギラの感じに、って目論見だったけど塗装とあんまり代わり映えせんかったのう。
(写真5) せっかくエッチングが付いていたからHUDに使って見る。でもキャノピー閉めたらきっと見えなくなるに違いない。
(写真6) エンジンポッド的な胴体に主翼と尾翼を付けるとあっという間にミグになってもーた。うーん、流石は一万機以上も作られた(中国では改良版が現在も生産中)大ベストセラー機。作り易さの恩恵はプラモにも反映されているのであります。
でもマッハ2級の戦闘機が一万機ってちょっとおかしくね?原型機の初飛行は50年代だっていうのもびっくりだし、しかも世界のあちこちで今だに現役だしね。
(写真7) エアクラフトグレーが上塗りになるので、下地はちょびっとトーンを落としてニュートラルグレーで下塗り。
(写真8) 以前に「艶抜き」した色なのでものの見事にカサカサです。定着力が低いので上塗りかトップコート必須ですけどね。
(写真9) パネルラインを残すようにエアクラフトグレーを、ぷーと吹いてゆく。半艶が出て来てなんだかちょっと嬉しいぞ。
(写真10) 機首下面のレーダー警戒アンテナのモールドが無いので、てきとーにケガいてアンテナ色で塗っておく。実はコレ、色塗ってから気付いたもんだからあんまり大仰な修正したくなかったのよ。
(写真11)スミ入れして細かいところもチマチマ塗って。うーん、こんなもんかのう。
(写真12) そして今回最大のヤマ場、デカール貼りであります。大判デカールを貼るのも久し振りなんでちょびっと緊張。デカール事態も細かく分割されて貼りやすいように配慮されてますが、でっかい部分は流石に一発で貼れる自信が無いので更にいくつかに切り分けておきます。
そもそも、カジキの鼻先なんて繊細な箇所、胴体と一緒に貼れるわけないじゃん。別個に切り分けて後で合体ですよ。
(写真13)辛抱強く慎重に貼り付けていって合わせ面を塗料でリタッチ。後はトップコート吹いて小物パーツを付けたら出来上がり。字面にすると簡単だけど、長い闘いだったよ。最近とみに集中力が持続しなくなってきたしね。老眼がすすんでいるのも結構イタイのかもしんない。本の活字程度なら問題無いけど、筆の毛先の本数数えるくらいの至近距離だと眼鏡外さないと無理。そろそろ眼鏡つくりかえるかなぁ。あるいはあの話題の掛ける虫眼鏡、ナンチャラルーペでも買っとくべきなのかも・・・・
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