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飛行機プラモデルの製作

四式戦闘機 疾風(キー84) (ハセガワ 1/48)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治



作品について
 この作品は2016年に作った作品です。97,99など日本機を作った勢いで”疾風“まで来ました。終戦に近づくにつれて形が洗練されてきてスマートさが見られますが塗装において悩ましさが現れてきます。銀色無地にインクスポットなど日本機独特のものはなかなか手が出せません。 飛燕や隼などを作るのには相当の覚悟が必要となります。覚悟ができなかったので日本機の標準塗装に留まる今回の疾風にしました。迷彩は大きなスケールのもので臨みたいと思います。




キットについて
 ハセガワ製1/48シリーズのもので(2000年)シリーズ開発が最盛期のものだと思います。一般の模型店では徐々に見かけなくなってきました。最近では再販も無い機種です。キットのパネルラインとリベットは凹タイプでこってりさがなくスマートな印象になっています。組み立てやすさを考慮して、部品点数は抑えてあります。キャノピーの透明度は程よく又コクピットの再現もよくできています。
この年代に見られた”ポリキャップ“の利用がありました。プロペラのはめ込みに使うことは良いのですが主脚のはめ込みに使うことになっており、これが大変残念なところです。脱着は簡単ですが、その簡単さが逆に働いてグラグラとなり主脚の固定角度保持が不良になってしまいます。これは”気が利いて間が抜けた“ではないでしょうか?残念です。デカールは黄ばんでいて白色系統は利用できません。(経年劣化で仕方ないか?)




製作について

 説明書通りに進めば問題なく組み立てられます。組立はストレートに行いました。先ほどの主脚の件ですが、組立時にはポリキャップは”利便性がいいな“と思いましたが完成してみると、なんと主脚がグラグラします。これは残念‼。組立時には先のことはわかりませんでした。ポリエチレン製で接着もできません。
 塗装はグンゼカラーの指定色を使いました。デカールの白色を使うことができないので、そこは塗装で仕上げることにしました。日の丸と前縁識別、文字はマスキングテープを切りぬいて吹き付け塗装を行いました。パネルラインはタミヤカラー(エナメル)こげ茶色で墨入れを行いました。その後艶有クリアーを全体に吹き付け乾燥後艶消し(90~95%)クリアーを吹き付けて完成です。




全体をとおして
 3週間程度で仕上がることはストレスを感じない範囲ですが、今回のように最後に足がグラグラになったことが解ることは残念な限りです。これは私だけではなく殆どのモデラーが経験することでしょう。
メーカーさんは販売開始する前にテストショットを行い不具合の修正をすると思いますが、しなかったのかな?又ポリエチレンの材質(劣化、チジミ)にも気を使ってほしいと思いました。





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