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飛行機プラモデルの製作

 Bf109E-4 (ハセガワ 1/48)

  by 加藤 寛之




 Webモデラーズ誌の先月の特集に、間に合わなかった。形にはなっていたが、塗装嫌いが災いして遅れた。まあ、仕方がない。
 キットの組図に「1988.9」とある。金型製作がいつかを調べていないが、少なくともおよそ30年前には存在していた商品だ。「そんなに古くなったのか」と思った。私のボ~っした記憶では、発売後に胴体を作り直したキットだったような気がするが、今回作ったものは改修前の製品だと思う(間違っていたらゴメンなさい)。
お値段は1500円。その価格のままで「ワールドホビーショップはせがわ」の棚に長い年月あって、その安さにつられてしばらく前に買ったもの。「安い」は購入動機の重要部分なのだ。Webモデラーズ誌の特集にあわせて完成させようと開封して作りはじめたが、結局、締め切りに遅れた。




 珍しく、作る前に方針を立てる。
このキットは、フラップと前縁スラットが別パーツ。仮組みをしてみると、翼面とのスキマが大きくて、いかにも別パーツ。「動く感じ」というよりも「分離している感じ」。エルロンはつくり付けなので、これではバランスが悪い。私的には、要改修事項になる。ラジエーター類はエッチングパーツを用意あり、それに代るプラパーツはない。ラジエーター類は前面の板があるが後ろ面はない。結論は「どうせ見えない」ので、主翼下面はキットのままのペラペラで組むことにし、機首下面はプラ板に置き換えて工作を簡単にした。パイロットの後頭部にある防弾版も、エッチングからプラ板に代替することに決める。
方針が決まれば、組み立て開始だ。
 コックピットは、箱組みにして胴体に組み込む手順。タイヤブラックで大雑把に塗って箱型に組み、胴体に組み込む。胴体とはガッチリと接着できていい感じだが、側板が厚くなりすぎていないか? ・・・まあ、だれも見ないからOKでいいや。
 機首上面のエンジンカバーは別パーツ。胴体とそれなりによく合う。機銃は裏面から接着しておく組み方で、これは塗装後に銃身を差し込めるほうがいいな、とは思う。が、キットのまま組む。排気管が胴体と一体なのも、ちょっと不便。と言っても、支障ない。




 主翼は、前述のようにフラップや前縁スラットと翼面との間隔が広すぎる。改善策として隙間をパテで埋めることにする。主翼を組んでフラップと前縁スラットを接着したときに出来る隙間へパテを詰め、なんとなく乾いたら綿棒に塗料の溶剤を染み込ませて拭き取れば終了。これでエルロンと見栄えが揃って、プラモデル的な一体感が得られる。
 胴体と主翼の接着は、かなりいい感じに上反角がつく。念のためにマスキングテープで主翼両端を引っ張りあげて固定する。コックピットの箱組みが胴体強度をあげているので、上反角がダレない。これは、いい。
 あとは特に何事もなく、組んでいける。細かすぎるパーツもない。途中で「E型の垂直尾翼断面は、左右で対称だったかなぁ」と思ったりもしたが、古いモノグラムもそうだったので「支障なし」とする。それよりも、プロペラが厚いので削っていたら、調子にのりすぎて後縁まで削り込んでしまい、どう見ても細くなった。一旦は「捨てちゃおうかナ」と思ったが、まあイイや、で作る続けることにした。




 難なく、形になる。
 塗装は6種から選べる。別刷りのカラー図もあったりして、凄いサービスだ。とはいえ、テキトウに塗ったので、特に説明はない。
 デカールは、とてもよく貼れた。これは嬉しい。少々大きめでハデな感じになったが、それはそれでイイ感じだ。私は細かいデカールを使わない。ウルサイ印象になるのがイヤだし、そもそも面倒。どれだけ貼るかは、自分で決めればいいのだ。
 そして、Webモデラーズ誌の締め切り日を数日過ぎて完成した。
 何となく私の描いているE型のイメージと違うが、それは私の個人的問題。どう見ても立派なメッサーのE型。何と言っても48で1500円、自分で手を加えたいところもチョッと残したキットだし、デカールも貼りやすいし、プラモデルとして1500円以上は楽しめた。充分にOKだ。



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