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特集 SFキャラクター

 VF-0 BorD (ハセガワ 1/72)

by 寿



 突如思い立って二機同時に手がけてしまったマクロスシリーズ。よく分かんないけど、時々発作的に作りたくなるのは何ででしょうね。
個人的には「マクロス作りたい病」と呼んでますけど、類似した症例に「メッサー作りたい病」とか「妄想機作りたい病」とかが在ります。



 あ、最後のヤツはいつものことか。むしろ「妄想入ってない機体作りたい病」と銘打った方がいいかもしんない。そんなんわざわざ名付けんな、ってーかそっちの方が普通だろってツッコミ入りそうだけど、気が付けばそうなっちゃうんだから仕方が無い。
逆らいがたい誘惑ってのは誰でも経験あるよね?



 それはさておき、ハセガワ様謹製のアニメ機体は「航空機」としてのエッセンスがそこかしこに散りばめられて好感度高し、です。無さそうで在りそうな雰囲気っていうのがこのマクロスシリーズのツボなのかもしれません。
空力的に「?」な部分が無きにしも有らずですけど、まぁそこはそれ。そもそも航空機がバキバキに変形してロボットになるっていうのは荒唐無稽以外の何者でもないのですから、固いこと言いっこなし。



 まぁ、かっこよければそれで良しってことでw構造やこんなんが造られた動機も(それなりに)整合性のあるロジックの上に立ってるんで、
ワタクシ寿的にも「良いトコ突いてる」訳ですしねぇ~。 



 ハリウッド版のトラ○スフォーマーに至っては整合性もへったくれも無いけど、あれはあれで悪くないですし。(守備範囲からは大きく外れちゃうけれど・・・・)毎回毎回コテコテの資料とかに埋没してるとガス抜きしたくもなるってもんですよ。
あ、いや、「オマエはいっつも資料脇に置いてお気楽に作ってるだけぢゃねーか」ってツッコミは勘弁してください。ホント、マジで(汗)
 ・・・・えー、やっぱ趣味は楽しくないとね。



 そして今度は機体を切り刻んで、ガウォークVerでも作ってみようかなぁ。(Sv-51γ辺りがソソる)

製作の詳細

(写真1) まず単純な部分から。パーツはいつものハセガワスタンダードなんで特に問題なし。接着はプラモの基本なんでしっかりと養生。

(写真2) 透け防止と入り組んだ所へのシャドーを落とす為に黒で裏塗り。アニメな機体は面構成が複雑なんで結構手間かかりますなぁ。



(写真3) マクロスは極楽鳥で作ると決めているもんだから、パイロットは必須。その点このマクロス0シリーズはパイロットがキットに同梱されているからすっごい助かる。コレ、いちいち自作しようとしたら骨だよ?ものも小さいしさぁ~

(写真4) B型D型二機種とも複座だから搭乗者も四人。それぞれにチマチマと塗り分けてみます。ヘルメットのカラーリングがデカールで複数入っているのがマニアック。いいねぇ~、このハセガワ様の手を抜かない姿勢が素敵。遊び心満載というか。



(写真5) コクピット周りも架空機ながらそれっぽく出来てる。やっぱ判ってるよね。或いはバ○ダイとかへの対抗心がそうさせているのかも。

(写真6) 現代の戦闘機じゃよく見かけるΩ断面のキャノピー。しっかり設定通りに再現してくれちゃってるもんだから、パーティングラインを消して磨き出すハメに。(でもズベズダのフランカーシリーズは同じΩ断面なのにパーティングライン無いんだよね。どんなスライド金型使ってんだろ。まだ見て無いけど、タミヤのヨンパチトムキャットも同様なのかな~)



(写真7) 磨きだして~マスキングして~二機同時だと手間も二倍だけど一緒に手がけることで量産効果が出る、と信じたい・・・・否、出るハズだ、うん。

(写真8) ここまでパーツ構成はほぼ一緒だからやってることもまた一緒。色塗る前だから取り違えても特に問題なしという訳でもあります。いや~お気楽でイイやね。シャドーの掛け具合も一緒だし。



(写真9) 主翼前縁の着陸灯(たぶん)も面一にしたいので接着した後にバリバリ削って磨き出し。

(写真10) まぁこんなもんすかね?



(写真11) D型を最初に塗る。色的に楽そうだし、主人公が始めに乗っていた機体だし、カナード付きのデルタだし!いつものよーに、いの一番で茶褐色にてスミ入れ。

(写真12) 足、ってーかエンジンポッドもまた同様に。機体にくっつけた後だと塗り分けメンドイんでここで塗っておきまする。



(写真13) それっぽい色で下面色をぷーと吹く。まぁ下塗りなんでこんなもん。

(写真14) 上面はあえて面相筆で。平筆でも良かったんだけどなんちゅうか、気分?あ、ほらほらパネルライン入り組んでるしさぁ~・・・・ねえ?




(写真15) 下面色にボカしを入れて、う~んこんなもんかのう。

(写真16) 動翼部分をマスキングしてライトグレイ系をぷーと吹く。下面色とは下塗り一緒だけど上塗りのトーンを変えているところがミソ。



(写真17) 下塗りはより白っぽく~、ってなんかあんまり変わらんような・・・・もっと派手に明度を上げればよかったかなぁ~。

(写真18) まあ取り敢えずD型の塗りはこんなもんすかねぇ。


(写真19) 一方のB型は全体が白ベースなので何の迷いもありません。ぶっちゃけ赤い部分の塗り分けがめんどくさいって言うだけ。

(写真20) いつものよーに先にスミ入れしてから上塗りでボカします。白は隠蔽力低いんで重ね塗り必須ですけど。

(写真21) 白吹いたら赤い部分をマスキングして塗り分けてデカール貼ったら出来上がり。白さえ塗れてしまえばこっちのもんすよ。

(写真22) 岐阜の航空実験団っぽいマーキングデカールがこのキットの存在意義ですな。このまま岐阜上空飛んでても違和感ない・・・・かな?



(写真23) やっぱバルキリー一族の血筋が一番色濃く出るのが下面だと思うんですけど、みなさまはどうお感じになってらっしゃるのでしょーか?

(写真24) 一方のD型は問答無用にSFチックな機体。やっぱデルタってだけで「未来戦闘機」って感じがしませんかね。え、わたしだけ?ほらほら、インドでもテジャスってデルタ翼の機体を開発中ですし・・・・ねえ。

(写真25) 主翼が違っててカナード付いてるもんだからまるで別機。色と相まってなんだかイカみたい。

(写真26) 貼ってしまいましたよ、ストックのおねーちゃんデカールを。お陰でアニメの機体を更に妄想バージョンに持ち込むという訳の分からん状態に。だって箒代わりにミサイルに跨った魔女のネーチャンなんて現用機風味の、それも特定の機体にしか使えないじゃないですか。使いどころ難しいんですよ(プンプン!)


(写真27) そのおねーちゃんの付いた垂直尾翼も屈曲しているせいで主翼に隠れ、ローアングルじゃないとその存在が見えてこないというこの哀しさよ。でもまぁ、作品を見て気付いてくれた人が居たらサプライズ、という隠し球的な自己満足に浸るにはちょうど良いのかもしれないですねぇ・・・・(溜息)



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