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特集 水もの

(Photo)英航空母艦の模型

by  コルディッツ
博物館実機写真

 実物の船の写真撮影は面倒です。大きいので、全体像を写し込むには、船体から相当距離を取らなくてはならず、すると細部は取り込めないし、夾雑物が増えてテーマが緩くなります。さらに細長い船体は、撮影ポイントを制約します。一方博物館に展示されている艦船模型は出来の良い物が多く、テーマは何かを明確にしているので、重宝します。
 特集に合わせて、撮影済みの艦船模型を見てみると、さすがに海洋国家イギリス(と英連邦諸国)は、抜きんでていると思いました。今回は英艦艇の中でも航空母艦に注目して、ご紹介させていただきます。


        フューリアス(HMS Furious 47)
 艦隊航空博物館(ヨービルトン)にて   2016年4月撮影
 異論はあるでしょうが、、世界初の航空母艦とされています。
 模型はWWⅠ中に完成した、軽巡洋艦の前部砲塔を撤去
して発艦甲板を設置した状態です。空母に向けて第一歩を
踏み出したけれど、まだ基礎の軽巡洋艦の要素が強く、
始祖鳥だった時期を、キチッと再現しているのでは。




ソッピース・キャメルのようです。



         グローリアス(HMS Glorious 77)
 艦隊航空博物館(ヨービルトン)にて   2016年4月撮影
 フューリアス、グローリアス、カレイジャスの3隻はWWⅠで、
バルト海での上陸作戦専用に建造された大型モニター艦。
しかし開発を主導したフィッシャー第一海軍卿の辞任で、
作戦は中止、宙に浮いた3隻が空母へ転業したものです。
 グローリアスは戦後に空母に改装、WWⅡ初期に活躍
しましたが、ノルウェー沖でドイツ海軍の巡洋戦艦2隻に
補足され、砲撃戦で撃沈された稀なエンディングでした。



アーガス(HMS Argus 149)
 艦隊航空博物館(ヨービルトン)にて   2016年4月撮影
 世界最初の全通甲板を持った空母です。この艦のウリの
ひとつ「ダズル迷彩」を巧みに再現していると思います。


 エレベーター式の操舵艦橋がせり上がっています。   


四角形のエレベーターを二基設けたのも先進性のウリかと。



         ヴィンデックス(HMS Vindex D15)
 交通博物館航空機艦-MOTAT2(オークランド)  2017年9月撮影
 護衛空母ナイラナ級の2番艦、商船として起工しましたが、
護衛空母として完成。搭載機のホワイトのシーハリケーンと
ソードフィッシュの模型も気に入りました。縮尺1/200









         エンペラー(HMS Emperor D98)
 交通博物館航空機艦-MOTAT2(オークランド)  2017年9月撮影
 アメリカで建造されたボーグ級護衛空母。CVE-34として
米海軍に就役、レンドリースで英海軍に移管。縮尺1/200


搭載するマートレットとソードフィッシュが魅力的でした。





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