　　Home >　(Photo) IMAM　 Ro.43＜博物館実機写真＜2018年8月号

(Photo)IMAM　 Ro.43

by　コルディッツ

博物館実機写真

　IMAM Ro.43は同社の開発した複葉複座の陸上偵察機Ro.37の発展型で、複葉複座の水上偵察機兼戦闘機です。Ro.37からの変化は、発動機を液冷のフィアットA30RA（600hp）から空冷星形9気筒のピアッジョP.XR（700hp）に換装、後方に折り畳めるようにした主翼は上翼をガルに、下翼は逆ガルにして間隔を広げ、鋼管羽布張り機体に主フロート、下翼両端に副フロートを装着しました。なおRo.37もbis型では空冷星形9気筒ピアッジョP.ⅨRC.40（560hp）に転換されています。

　Ro.43は1936年にイタリア海軍に採用、戦艦に4機、重巡洋艦に2機配備とされ、105機が配備された時点で第二次世界大戦開戦を迎えました。そして休戦時に残っていたのは48機でした。なおIMAMはIndustrie Meccaniche e　Aeronautiche Meridionali の頭文字を拾ったもので、日本語文献では末尾のメリジオナリ（社）で呼ばれることが多いようです。

　IMAM Ro.43 MM27050/ORB-23
　イタリア軍事史航空博物館（Vigna di Valle）　　2017年12月撮影