Home  >   P-47Dレザーバック (ハセガワ1/72)<飛行機プラモデル製作<2018年8月号

飛行機プラモデルの製作

連載 1/72飛行機を飛行姿勢で作ろう No.28

P-47Dレザーバック (ハセガワ1/72)

by クラキン

 連日の猛暑お見舞い申し上げます。 皆様お変わりごいざいませんでしょうか。
不幸にも西日本豪雨の犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
また、被災された方々にも心からお見舞い申し上げますと共に、一日も早い復旧をお祈りいたします。




さて、「1/72飛行機を飛行姿勢で作ろう」の28回目は本来の1/72に戻り、久々のレシプロ戦闘機、ハセガワ1/72P-47Dレザーバックです。
更に私としては生まれて初めての電動プロペラ回しにチャレンジしました。


【実機について】
 今更言うまでもない、P-51と並んでWWⅡの米国陸軍の代表的な戦闘機です。
初飛行は1941年、43年4月から配備され、49年に引退という短い期間で15,000機以上が生産されました。
空冷星形18気筒2000馬力のP&Wダブルワスプエンジンにターボチャージャーを装備し、武装は両翼内にブローニング12.7mm機銃8丁を搭載するというハイパワー、重武装です。
元々頑丈な機体に防弾も完璧で、FW190に200発以上の弾を撃ち込まれても無事に帰還したエピソードがありますし、サンダーボルトのエースパイロットTOP10が全員大戦を生き抜いたことでも証明されています。
また頑丈で重い機体を利用した急降下性能も優れていて、未確認ですが急降下中に音速を超えたという話もあります。



【キットについて】
 ハセガワの1/72で、クラブの例会で他のメンバーが放出したもので、箱無しでした。いつ頃の発売かはっきりしませんが、モールドが綺麗な筋彫りなので、そんなに古いキットではないと思います。
全体のシルエットがちょっとほっそりした印象ですが、ちゃんとP-47Dに見えます。
脚の収納状態も含めてパーツ精度はほぼ完璧で、主翼と胴体の接合は特筆ものです。
パイロットフィギュア(出来はまぁまぁ)が付属しているせいかコックピットはシートと計器盤(デカール)のみで、操縦桿も無いあっさりしたものです。
その他のディテールは72の標準的なものですが、翼のパーツ分割を工夫して後縁が非常にシャープに仕上ります。
一体成型のピトー管や機銃のシャープさも秀逸です。
長い間ストックされていたせいか、デカールは「何とか使えました」という感じです。



【製作について】
 冒頭に書きました通り、私としては初めて電動プロペラ回しにチャレンジし、ついでに翼端灯の点灯も行いましたので、機体の方はサラッと素組みです。
配線は下の配線図の通りです。(手書きで見辛くてすみません)




 木工自作の台座部分に電源とスイッチを仕込みました。
電源は単三電池2本です。
+-のリード線を8mm径のプラパイプ製支柱(アルクラッドでメッキ風塗装)に通して、先端に機体とのジョイントを取り付けます。


 ジョイントは市販のパーツは使わず、真鍮パイプで自作しました。
胴体側の真鍮パイプに支柱側から一回り径の小さい真鍮パイプを差し込む方式です。
胴体と支柱をビス1本で固定するのは、これまでの飛行姿勢シリーズのノウハウをそのまま流用しています。


機体内部(操縦席の下)でモーターとLEDに並列配線で振り分けます。
LEDは3mm白色砲弾型1発で電源直結です。
LEDから0.3mmの光ファイバーで翼端まで引っ張ってます。

モーターは3V直では回転が速すぎるので+側に1S1588のダイオードを入れて電圧を下げて回転を落としました。
モーターのエンジンへの固定は写真の通りプラパイプと瞬着でできました。
モーターとプロペラの間は内径6mmの真鍮パイプでジョイントしました。
一番心配だったのがプロペラ回転のブレでしたが、殆どブレ無く上手くいきました。
翼端灯もちょうど良い光量になりました。
一番難しかったのは、配線などを全て接続してから、胴体左右パーツを接着するところです。




  塗装はキット付属のデカールを使用して1944年にイタリアに展開した第325戦闘航空軍のR・ベイスラー中佐機のマーキングにしました。
デカールが古くて限界寸前で、あちこちシルバリングを起こしていますが、何とか使えました。



【今回の反省点】
  ・スタンド台と機体とのジョイント部分をもう少しコンパクトで綺麗に作りたい。
・機体内の配線処理をもっと上手くやりたい。



それでは完成写真です。
先ずは電源オフ状態です。
次に電源オンです。
自然光下での撮影なので、翼端灯の点灯があまり目立ちませんね。






  Home> P-47Dレザーバック (ハセガワ1/72)<飛行機プラモデル製作<2018年8月号

Vol.120 2018 August .   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
           editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー

「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」
 

プラモデル模型製作記事

TOTAL PAGE