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特集 テストプレーン

(Photo)カプロニ・カンピニN.1

by  コルディッツ
博物館実機写真

 カプロニ社の開発した、世界で2番目にジェット推進飛行に成功したテスト機です。最初のジェット推進飛行はハインケル社の開発したHe178で、1939年8月27日の事でしたが、第二次世界大戦勃発寸前という事もあってか秘密にされたため、1年後の1940年8月27日に初飛行したカプロニ機が、世界初のジェット機と宣伝されました。
 しかしイタリアのエンジンは、ドイツのターボジェットエンジンとは異なり、胴体内に装備したイソッタ・フラスキニ空冷星形エンジン(900hp)を駆動して圧縮機を稼働させて、前方から吸引した空気を圧縮して機体後部に送り、ここで燃料と混合して燃焼させて、ジェット推進力を得ていました。このため最大速度375km/hと低性能で、実用化されることはありませんでした。
 飛行テスト用に2機と地上テスト用に1機が製造され、残存する飛行テスト用の1機はイタリア軍事史航空博物館に展示され、未見ですが地上テスト用の胴体だけがミラノの科学技術博物館に展示されています。


 Caproni Campini N.1  MM487
 イタリア軍事史航空博物館(Vigna di Valle)  2017年12月撮影





複座で後席にはエンジニアが搭乗します。
 飛行中の写真ではキャノピーを開けています。
これは操縦席に入るエンジン熱を放出するためでした。









尾輪ビリン収容シュウヨウ



右主脚を前方から後方にかけて





圧縮機は3段のようですが、展示は2段でした。





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