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特集 テストプレーン

キ94 Ⅱ(ソリッドモデル 1/48)

  by 安土潤吉




 木製の機体に塗装した1/48スケールのソリッドモデルです。
 実機は、立川飛行機製の高高度戦闘機です。エンジンは中間冷却器と排気タービンにより2500馬力を発生、層流翼を採用し、高度12000mで時速712kmという高性能を見込んでいました。
またコクピットは与圧室としているなど先進的な設計でしたが、試作機が完成した直後に終戦となり、ついに飛行することはありませんでした。




 胴体は朴の板材を張り合わせたものから削り出して製作しました。主翼や尾翼は1枚板からの削り出しです。主翼の脚庫部分は木を凹状に正確に深く掘るのが難しいため、一度打ち抜いてしまい、プラ板をヒートプレスして作ったカバーを翼上面に張り付けて脚庫としました。プロペラはアルミ丸棒を金槌でたたいて平らにして、ヤスリで整形して作成。
 スピンナーは木で型を作り、プラ板をヒートプレスして作ったキャップを被せました。キャップの厚みで全体にやや大きくなってしまいましたが格好良いのでこのままにしました。主翼の30mm機関砲は砲口がラッパ状になっていますが、造形村の1/32雷電のディテールアップパーツの20mm機関砲の流用です。




 機体下面には、エンジンからの排気を導くパイプ、排気タービン、排気管が直線上に配置され、主翼下面には中間冷却器が2つ設けられています。 空気取入口は胴体側面の両側に配され、キャノピーは与圧のためか丸みを帯びた断面形状になっているなど、特徴の多い機体だと思います。




 同時期のほぼ同馬力のシーフューリーと並べてみても、かなり大きな機体だったことがわかります。 他の写真が東京ソリッドモデルクラブのホームページで見ることができますのでご参照ください。http://www.ne.jp/asahi/tsmc/net/




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プラモデル模型製作特集1

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