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飛行機プラモデルの製作

中島夜間戦闘機 月光11型前期生産型(タミヤ 1/48)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治



作品について
 この作品は以前(10~11年前)に組み立てて途中で放棄したものですが、ストックの整理途中で見つけて捨てようか作ろうか迷ったキットでした。 一度手にしたものは愛着があり今年の4月~6月にかけて作りこみ完成させたものです。




キットについて
 タミヤが1/48シリーズをコンスタントに開発していた時代のキットで(2002年製)模型店ではあまり見かけないキットになりました。ハセガワのようにたびたび再販をしないのでリサイクルショップでも見かけることがありません。キット機体のパネルライン及びリベットは凹タイプでハセガワと比較すると少し太めの感があります。部品点数はそれほど多くなく、適度な数量だと思います。さすがタミヤでは見せ場の再現がうまく、コクピット及び機関砲などのディテールは素晴らしいものがあります。クリアパーツの出来も良好。 デカールは経年劣化のせいで多少の黄ばみがあります。このキットには白色を使う箇所がなく黄ばみを感じるところがなかったことは救いになりました。
昔のキットにはおまけやギミックが豊富にありましたが近ごろでは皆無です。今回の月光では様々な発展型があると思われます。それによる改造も必要になってくると思います。しかしながら、それをそそのかす記録や記事がないことは大変残念なことです。次にもう1機買って改造してみようと思うことはないのです。これがリピーターにつながると思いますが、こんなことを考えるのは私だけでしょうか?




製作について

 説明書にはきちんとステップ毎に部位の解説が載っており、機体の知識習得には大いに役立つところです。説明書通りに組み立てれば問題なく仕上がります。改造や追加工作など行わずにストレートに組立ました。10年以上経過しているキットですが、プラ素材のひけやはけなどもなく又合わせもぴったりと合うことは、さすがタミヤと称賛できるところです。 斜め銃を構成する骨組みは機体内に収めるのがもったいないくらいの出来でこれも称賛に値します。



 塗装は説明書ではタミヤエナメルカラーの指定ですが、全てそれと同等色のグンゼのラッカーカラーを使用しました。日本機は単色で変化が無いためパネル毎に退色を思わせるグラデーションを軽く行いました。 キットのデカール貼り付け後パネルンにエナメルカラーで墨入れを行い。その後に艶有クリアーを吹き付け最後に80~90%艶消しのクリアーを吹き付けて完成です。



全体をとおして
 10年以上かけて出来上がったことには満足していますがタミヤの飛行機はまともに作った記憶がなく、途中で頓挫する傾向です。なぜでしょうか?数あるメーカーの中でも常に作るものはハセガワ。それも多種多様のキットで作り手が飽きないような魅力やあこがれを持っているもので、箱を手にした時からワクワク感が始まることで、第1印象は箱絵にあると思います。 他には塗装においてエアブラシを使う場合に乾燥の早いラッカー系の塗料の使い勝手の良さに慣れていてエナメルでの吹付は遠慮してしまう傾向があると思われます。(コクピットや脚回りなどの筆塗りはエナメルの方がきれいに仕上がる)だからコクピット足回りが終わると次はどうしようと考えてしまい途中で頓挫してきたのかもしれません。最近タミヤさんがラッカー塗料を発売開始したのでこの病気は収まりそうです。




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