CR32は1933年(昭和11年)4月に初飛行をして1936年勃発したスペイン内戦に派遣され、ポリカルポフI-15、I-16に対して格闘戦で優位に立って、以後のイタリア機の開発に少なからぬ影響を与えました。
キットはスペシャルホビーから最近再販されたものでレジン製の機首部分の造形は秀逸で放熱フィンの出来は素晴らしいですね。
イタリア機の塗装のマダラ迷彩は機体によってまちまちで再現するのは大変です。同じくスペインに派遣したドイツのコンドル軍団の全面RLM02では物足りなさも感じます(折れ線分割迷彩もありますが)茶と緑の色ごとに版を作って吹き付けその後筆でなぞったりドライブラシでボカシをしたりと手間がかかります。
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イタリアとドイツ両国の派遣機に共通しているのが黒丸とバッテン印です。バッテンと言えば昔NHKラジオ放送の「とんち教室」で長崎バッテンさんがピントのはずれた解答をして茶の間の笑いを誘ってましたね。覚えてますかご同輩。
なぜバッテンなのかと調べてみるとバッテンではなく「聖アンドリュースの十字架」だそうです。イエスキリストの12弟子の一人アンデレが捕らえられ十字架に掛けられる時イエスキリストと同じ形の十字架では恐れ多いと×印の十字架にかけるように願ったとの伝説から来ているそうです。「聖アンドリュースの十字架」は国旗や軍旗などに今でもたくさん使われていますね。詳しく知りたい人はウイキで「St.Andrew`sCross」を調べてください。 |