　　Home >　(Photo)バートル44A(HKP-1)/H-21＜博物館実機写真＜2018年10月号

(Photo)バートル44A(HKP-1)/H-21

by　コルディッツ

博物館実機写真

　パイアセッキ社の開発したタンデムローター式ヘリコプターH-21は、その独特な外見から「空飛ぶバナナ」と呼ばれました。アメリカ陸軍機のベトナム戦争やフランス軍のアルジェリア戦争での活躍は周知の事と存じます。その多用途性を評価され、スウェーデンや西ドイツ（当時）、日本でも採用されています。そこで今回はスウェーデン海軍のHKP-1 と西ドイツ陸軍のH-21Cを紹介させて頂きます。

　なお1956年にパイアセッキはバートルに社名変更し、1960年にボーイングに買収されてボーイング・バートルとなっていますので、採用開始時点に合わせて、文中の社名は「バートル」で統一させていただきました。

　　　　　　　　HKP-1　Vertol 44A　　01
　スウェーデン空軍博物館（リンシェーピング郊外）にて　　2002年7月撮影
　スウェーデン空軍と海軍は1958年から1972年まで、HKP-1の呼称で運用
しました。HKP-1は、H-21Bを民間仕様にしたモデル44Aを採用した機体で。
救難機、掃海機、対潜機として使われました。
　モデル44Aをスウェーデンでは、2機を空軍、9機を海軍が使用しました。
　また陸上自衛隊は2機のモデル44Aを研究用に購入し、現在は美幌航空
公園と所沢航空発祥記念館に展示されています。　