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(Photo) 祝 航研機 世界記録達成80周年
by コルディッツ
博物館実機写真
1938年5月13日午前4時22分に木更津飛行場を離陸した航研機は、銚子→太田→平塚→木更津の一周401.759kmの周回コースを、5月15日までの62時間22分49秒で29周して、周回航続距離と1万kmコース平均速度で、2つの世界記録を達成しました。日本の航空機開発史の輝かしい頂点の一つだと思います。操縦士は藤田雄蔵陸軍航空兵少佐、副操縦士は高橋福次郎陸軍航空兵曹長、関根近吉機関士のトリオでした。
航研機の設計は東京帝国大学航空研究所、製造は東京瓦斯電気工業で、1937年5月25日に藤田少佐の操縦で初飛行に成功しました。
そして同年の11月13日に第1回目の周回飛行に挑戦しましたが、脚引込装置故障で中止、翌年5月10日の第2回目は自動操縦装置故障で中止になった後を受けた、第3回目のトライアルに成功したものです。
実機は残念ながら第二次世界大戦後に米軍によって廃棄されましたが、実物大のレプリカが三沢航空科学館に展示されていますので、紹介させていただきます。
※ 航研機は「航空研究所試作長距離機」の略称です。
航研機 (レプリカ)
三沢航空科学館(三沢市)にて 2016年8月撮影
三沢航空科学館は興味深いヒコーキも多いのでお気に入りですが、アクセスしづらく、残念です。
左側が操縦士席。離着陸時は折り畳み式の風防を展開して操縦します。
以下3枚はは2006年2月撮影
初回拝観した時で、ちょうど主脚の上げ下ろしのパフォーマンス中だったので、感激しました。
小型モデルも展示され、全体を俯瞰出来るようになっています。
操縦席から顔をのぞかせているのは藤田少佐?
航研機 (模型)
日野オートプラザ(八王子市)にて 2018年5月撮影
東京瓦斯電気工業の後身にあたる日野自動車の「日野オートプラザ」
にも航研機の模型がされています。脚は下げ状態ですが、飛行中の
様子を想像できるのが良かったです。ただし日曜休館は残念。
水平飛行の姿を見ると、特に垂直尾翼がB-17に似ている気がします。
航研機に搭載されたV-12型川崎BMWハ-9Ⅱ型エンジンと同じ物が展示
されていました。
鮮やかな主翼の赤色が印象に残りました。
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