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(Photo)サーブ・92/・93
by コルディッツ
博物館実機写真
航空機メーカーが自動車を作ると、どのような物になるのか、興味が沸きました。第二次世界大戦後にスウェーデンの航空機メーカーサーブ社は、市販乗用車サーブ・92で自動車産業に参入しています。スウェーデンで人気のある独DKWを参考にした2サイクルエンジンの前輪駆動車でした。エンジンは横向きに置かれ、培ってきた航空機設計技術を活用したモノコック・ボディは空力的特性に優れ、低馬力(25馬力、後28馬力)ながら最高速度105km/hと高性能でした。
試作車は1946年に完成しましたが、生産開始は1949年で、1952年のモンテカルロ・ラリーで女性ドライバー賞獲得など、ラリーの成功が売り上げの後押しをしました。後続のサーブ・93はエンジンを縦置きに改めていますが、2サイクルエンジンの前輪駆動車であることと、カーデザイナーの シクステン・セゾンの空力的センスあるデザインは継承しています。
「空力的センス」こそが、スバル360も同じと思いますが、航空機メーカー製造の自動車の特徴なのかもしれませんね。
サーブ・92
トヨタ博物館(長久手市、愛知県)にて 2018年2月撮影
トヨタ博物館は、最近の航空博物館にはない、明るい照明にゆったりとした
スペースを確保しているので、ノビノビと探訪できて快感でした。
創設は1989年なので。すぐ30周年です。ヒコーキ中心の私ではありますが、
この撮影行が最初のトヨタ博物館探訪だったのは、恥ずかしいです…
リアを曲線で流線型にまとめたデザインは、航空機メーカーのDNA?
サーブ・93
科学博物館(ロンドン)にて 2016年4月撮影
ラジエーターグリルの大変貌で、印象が一新されています。
サーブ21R
スウェーデン空軍博物館(リンショーピン)にて 2002年7月撮影
サーブ・92の初期の車体色ー濃いグリーンはサーブ社が生産したWWⅡ期
の戦闘機用塗料の残りを流用したから、という説があります。サーブ21Rは
1947年に初飛行の機体なので、塗料はサーブ・92と同一条件と思われます。
博物館の照明やカメラ、記憶媒体など撮影条件が異なりますが果たして?
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