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KPの旧作を作る 第4回
Su-7BKL 銀塗装バージョン (KP 1/72)
by
akaihoshi2004
KPは東西冷戦がまだ終わっていない1980年台から東側の軍用機をキット化しているチェコのプラモデルメ-カ-です。当時は謎に包まれていたソ連戦闘機をKPの模型で振り返ります。
今でこそロシアの戦闘機と言えばスホーイですが、初期のジェット戦闘機開発では成功した機体がなく、設計局は一度閉鎖されます。スターリンの死後、再編されたスホーイ設計局が最初に量産を勝ち取った機体がSu-7で、以後のスホーイ機の原点となりました。
BOXアートは離陸して行くチェコスロバキアの迷彩機。シックな色使いでレトロな雰囲気が漂う絵画ですがSu-7BKLの特徴を良く捉えています。さすがは実機を運用した国のキットと言ったところでしょうか。
Su-7はMiG-19やMiG-21の初期型辺りと同世代の機体です。当時は鉄のカーテンが厚かったのとミグがあまりにも有名だったため、西側の一般市民にはほとんど知られていませんでした。従ってプラモデルには恵まれず、最近になって他社から新製品が出るまではSu-7のキットと言えばこのKPでした。
キットの製造年代はかなり古く、筋彫りは凸なので日本のプラモデルに当てはめたら半世紀前のレベルでしょう。しかし、当時まだ実機を運用していたかも知れない東欧の国のキットメーカーだけあって、箱絵同様キットの機体形状はきちんとしています。
プロポーションが良いのはKPの旧作に共通した特徴なんです。あと残念ながら組みずらいのも共通していて、反り/歪み/バリ/すき間/段差など、良くないことも沢山あるけれど、それを修正しながら作って行くのもまたプラモ作りの楽しみではないでしょうか。
塗装はまずはソ連戦闘機で一般的な銀塗装としました。Su-7は戦闘爆撃機なので迷彩塗装の機体も多いです。実はもう1機作ってそちらは迷彩にしましたので、次回ご紹介したいと思います。
下記アドレスは本稿の筆者のホームページです。ご興味がありましたらどうぞご覧下さい。
http://w01.fitcall.net/akaihoshi/
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