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誌上個展

<日本航空史> 可愛いC‐1

  by 加藤 寛之
プラモデル コラム



 私は、雑誌でモックアップを見たときにガッカリした。私の家は米軍横田基地の離着陸ルートにあって毎日のようにC‐141スターリフターを見ていたから、C‐1の太くて短くて形状はカッコ悪いスターリフターでしかなかった。 C‐1初号機の初飛行は1970年だったそうだが、1977年にはさらに胴体を延長したスターリフターのB型が初飛行してほどなく頭上を飛ぶようになっていたから、C-1の丸っこい形はますます誇張されてしまった。それは米軍人でも同様に見えたようで、愛称なのか何なのかわからない呼びかたがあったことも知られている。



 スターリフターが胴長のますますイイ形に改造されたころになると、航空自衛隊入間基地の基地祭が混むようになったこともあって、自分は行くこともなくなった。 写真を撮る機会もなくなった。これらの事情で、私はC‐1の写真をあまり撮っていない。




 ところが、だ。今は頭上をグローブマスターⅢが頻繁に飛んでいる。これが今度はC‐1の4発バージョンにしか見えない。そうなると勝手なものでC‐1が先駆者のように思えている。

 私の職場は航空自衛隊入間基地の着陸ルートに近く、昼休みにC‐1が飛んだりするとしっかりと見られる。輸送機なのに、軽快な感じで飛んでいる。可愛いくて、カッコいい。エンジンがちょこっと付いていて、顔もぽっちゃり丸かったりして、キュート。もっともっと飛んでほしいな、とさえ思っている。



 プラモデルは、サニーのキットが最初だと思うが、ハセガワやプラッツもあったかと思う。まあ、日本でしか売れない飛行機だろうから、よくぞ発売してくれた、と言うべきだろう(私はどれも作っていない)。
 写真の2号機「002」は、入手した写真のなかに混ざっていたもの。おそらくプリントしてから45年くらい経過しているのだろう、カラー写真なのにすっかり変色している。
他は、入間基地で私が撮ったもの。庫内はクッションで覆われていたので、ちょっとめくってもらって機内色を撮らせてもらった。





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