Home  >ちどり号(フジミ 1/48)> 飛行機プラモデル製作>2018年10月号

特集 垂直離着陸機&ヘリコプター

ちどり号(フジミ 1/48)

  by 田口博通 Hiromichi taguchi




 フジミから 東京消防庁ちどり号が再発売されたのは2008年のことでした。しかし、あいにく買いそびれてしまい、結局 昨年 ヤフオクで入手しました。

 このキットの初版は1960年代でアルエート3の塗装替えとしてリリースされた時は 1/50の表示でした。高校生の時に 一度 作ったことがありますが、機首キャノピーは透明パーツの合いが今一つで、隙間もでき、形にするだけでも一苦労でした。
 また、塗装も自分の技量も顧みず マスキングゾルを使って、マーキングの手描きをしようとし、残念ながら完成に至らず、敗退しております。
 今回は、貴重な敗退経験もふまえつつ 再度の挑戦となりました。

これが完成への道に 高く立ちはだかかったキャノピーの壁



 再販版のボックスアートにも 高荷画伯のオリジナル版の素晴らしい絵が使われております。
このボックスアートが欲しくて 買ったようなものであります。
初代ちどり(JA9020)が東京消防庁で運行されたのは昭和42年3月から昭和57年4月の間でした。3機が導入され、兄弟機に 初代ひばり(JA9027)、初代かもめ(JA9071)があります。初代ちどりは 四谷の消防博物館1階に展示されていて、写真撮り放題です。 

再販版のボックスアート





 下は新しくなったデカールです。さすが、平成の印刷で 白のストライプも透けず 改良されています。このデカールをそのまま使うこととしました。




 キットのコクピットは座席と計器、操縦桿があるだけの簡単な構造です。ニュートラルグレーに塗装して完了としました。



 左右の胴体に透明窓を接着しますが、透明窓の合いが悪いので削り合わせ、隙間は光硬化透明レジンで埋めました。コクピットは削り合わせをしながら胴体に組み込みます。上面に屋根を接着後、三角窓を取り付けますが、これがまた合わないので、光硬化レジンのお世話になりました。



 全面、グロス赤の塗装ですが、筆塗りは自分の技量的にムリなので、吹き付けで塗装します。
色つきセロテープで透明部をマスキングしましたが、カットしやすく重宝しています。キャノピー枠はニュートラルグレーで下塗りしておきます。



 グロス赤の吹き付け塗装完了。マスキングを剥がして行くと、はみ出し多数あり。カミソリの先で削り、最後に面相筆でのタッチアップでカバーします。



 デカールを貼りますが、白も透けず、いい具合に貼れるはずでしたが、機体のリベットがじゃまになり浮き気味になりますから、マークソフターで密着させて行きます。
この後、キャノピーもろとも透明クリアを吹いて 保護をしましたが、キャノピーの透明度も上がり、一石二丁でした。



 エンジン、脚、ローターを塗装して取り付け、左側面のアンテナ支柱は金属線で置きかえました。特徴である「赤のパトライト」は 銀塗装の上に透明レッドを濃く塗りました。各部のタッチアップを入念に行い完成に近づきます。





完成

 赤い機体が消防庁で活躍した当時を思い起こさせます。
平成のデカールと光硬化透明レジンのおかげで、完成にこぎつけました。素直に嬉しいひとときでありました。





  Home  >ちどり号(フジミ 1/48)> 飛行機プラモデル製作>2018年10月号
Vol.122 2018 October.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
         editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作特集1

TOTAL PAGE