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2018年11月

プラモデルに関する新刊やDVDをピックアップして 内容のレビューをリポートするコーナーです。
(by webmodelers編集部 田口博通)


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 航空情報 2018年12月号


①せきれい社航空情報  
② 本体価格 1,296円(税抜)
せきれい社(SEKIREISYA)航空情報(AIREVIEW)

 航空情報12月号では、冒頭にNASオシアナエアショーとミラマーエアショーが掲載されているが、良い写真があるので、もう少し大きなサイズで見たかったというのが正直な気持ちだ。サムネールのように小さい写真が多く、これらは省いてそのスペースを文面に使うと、もっとメインの写真を大きくできたのではないだろうか。サムネールのように小さい写真は「アリバイ作り」に過ぎず、航空機ファンには資料価値としてはほとんど感じられない。
これは 小松と八戸の航空祭の掲載ページでも同じ。

 オスプレイの日本配備特集に合わせて「テイルトローター機の開発と前途」という記事が興味深く、これは皆様にも是非ご一読をお奨めしたい。
 
 F-35の墜落事故について、105ページに事故があった事実のみが13行の記述で軽く書かれているだけだが、これについて一言。
 我々読者は「航空情報」誌には 航空ジャーナリズムの雄として、航空機事故の経過や真実についてのつっこんだ航空ジャーナリストによる正確な記事を期待したいと思っているのだ。
 例えば、昨年の防災ヘリ「アルプス」の山中墜落事故や、このF-35の墜落事故である。
 10月25日の国の運輸安全委員会による「長野県防災ヘリコプター「アルプス」が昨年3月、同県松本市の山中に墜落して機長や整備士ら9人全員が死亡した事故で、国の運輸安全委員会は25日、報告書を公表した。機長が一時的な居眠りに陥るなど意識状態が低下したために危険を回避できず、墜落した可能性があると指摘した。」という発表を受けて、一般週刊誌や新聞では「防災ヘリの墜落原因は機長の体調不良か?」 など興味本位に伝えられる事はあっても それは一過性であり、あくまで媒体が売れるか売れないかという「バリューがあるかどうか」という視点で判断されていることが多い。
 「航空情報」のライターには航空ジャーナリストが多いはずなので、きちんと事故の経過や真実についての継続的なつっこんだ専門記事を期待したい。

 


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Vol.123.  2018 November.     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
                    editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー

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