「スーパースカイホーク」の名称に惹かれて、シンガポール空軍博物館を拝観しました。代表のA-4SU単座攻撃機は博物館のゲートガードなので、ポールの上に在りよく見えません。しかし複座練習機/軽攻撃機TA-4SUは
地表展示でしたので、ここにご紹介させていただくことができました。
元々はダグラスA-4スカイホークのシンガポール向けとして、ロッキード社がC型を改修したS型が基本です。そのS型をシンガポール航機産業(SAI、現STエアロスペース)が近代化改修を行い、SU型「スーパースカイホーク」に発展させた機体なので、ユーザーはシンガポール空軍だけでした。
TA-4SUの特異な座席配置ースタジアムシーティングと呼ぶそうですーは、前代のTA-4Sからの続きですが、ロッキード社が一枚噛んでいます。 |
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新規に胴体前部を追加して機体全長を71cm延長、後部座席(教官席)を高い位置に置いて、座席毎ににバブル状の独立キャノピーを被せたのは、SR-71BやTU-2Sの製作経験を反映させたものかと。インパクトが強いので、ハセガワさんがキット化したら、かなり売れそうな気がするのですが…
S型はカーチス・ライトJ65-W-20ターボジェット装備ですが、SU型はこれをアフターバナー無しのゼネラル・エレクトリックF404-GE-100Dターボファンに換装し、新型のアビオニクスを追加しています。その結果最大速度と上昇率は向上して、文字通り「スーパースカイホーク」になりました。
シンガポール空軍は2006年(別の説では2011年)までA-4SU/TA-4SUを運用し、A-4スカイホークの輝かしい歴史の一頁を追加しました。 |