Home > (Photo) TA-4SU スーパースカイホーク<博物館実機写真<2018年11月号

 

(Photo) TA-4SU スーパースカイホーク

by  コルディッツ
博物館実機写真

 「スーパースカイホーク」の名称に惹かれて、シンガポール空軍博物館を拝観しました。代表のA-4SU単座攻撃機は博物館のゲートガードなので、ポールの上に在りよく見えません。しかし複座練習機/軽攻撃機TA-4SUは
地表展示でしたので、ここにご紹介させていただくことができました。
 元々はダグラスA-4スカイホークのシンガポール向けとして、ロッキード社がC型を改修したS型が基本です。そのS型をシンガポール航機産業(SAI、現STエアロスペース)が近代化改修を行い、SU型「スーパースカイホーク」に発展させた機体なので、ユーザーはシンガポール空軍だけでした。
 TA-4SUの特異な座席配置ースタジアムシーティングと呼ぶそうですーは、前代のTA-4Sからの続きですが、ロッキード社が一枚噛んでいます。
新規に胴体前部を追加して機体全長を71cm延長、後部座席(教官席)を高い位置に置いて、座席毎ににバブル状の独立キャノピーを被せたのは、SR-71BやTU-2Sの製作経験を反映させたものかと。インパクトが強いので、ハセガワさんがキット化したら、かなり売れそうな気がするのですが…
 S型はカーチス・ライトJ65-W-20ターボジェット装備ですが、SU型はこれをアフターバナー無しのゼネラル・エレクトリックF404-GE-100Dターボファンに換装し、新型のアビオニクスを追加しています。その結果最大速度と上昇率は向上して、文字通り「スーパースカイホーク」になりました。
 シンガポール空軍は2006年(別の説では2011年)までA-4SU/TA-4SUを運用し、A-4スカイホークの輝かしい歴史の一頁を追加しました。


       TA-4SU(900) BuNo147742
 シンガポール空軍博物館にて      2018年3月撮影





固定武装はコルト20mmMk.12機関砲2門です。
 なおA-4S、A-4SUはアデン30mm機関砲2門です。










下面のドラッグシュートはS型から設置されています。


主翼上面のタービュレイタ―


SU型は左空気取り入れ口の脇に、エンジン補器
冷却用の空気取り入れ口が増設されています。


TA-4S(651) BuNo145047
胴体前部とコクピット部分が展示されていました。


視界は良さげです。







A-4SU(929)  BuNo145073
 A-4SUの展示はここと練習地のフランスだけのようです。



Home >(Photo) TA-4SU スーパースカイホーク<博物館実機写真<2018年11月号
Vol.123  2018 November.    www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
                    editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー

「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」


プラモデル模型資料記事


TOTAL PAGE