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特集 グラマンVS零戦

 二式水戦(アリイ(旧LS) 1/72)

  by 加藤 寛之




 なにしろLSが1963年に発売した、55年前のキット。東京オリンピックの前の年だ。二式水戦は、零戦21型、52型に先立って発売されたのだそうだ。
LSの零戦シリーズは私の好きなキットで、年に1つくらい作りたくなる。今回は、二式水戦にした。「72の二式水戦ならハセガワでしょう」という当然の考えは分っているが、好きというのは理屈ではない。このキットを作るのが私の愉しみなのだ。
 作るときはそれなりに考慮と改修をしていて、今回は
1)エルロンとフラップは可動を活かし
2)フロートは幅を広げ 
3)主翼の変形を直して 
4)主翼はねじり下げ風にして 
5)垂直尾翼を大きくし 
6)尾部の下の辺りをそれらしく 
7)風防は他キット流用で改善した。
 加工は、まあ、こんなもの。主フロートの支柱が細すぎるとか、カウリングの開口部分が小さいとか、デカール用の○印が彫ってあるとか、まあいいのだ。




1)エルロンとフラップの可動は、ヒンジ部分に水性ボンドを流すことでちょうどよい動きに出来る。大きく盛り上がったヒンジ覆い部分は、無理でない範囲で突出部分を削っておく。本当は平らにまで可能だが、今回はテキトウに。
2)主フロートは、下面の接着部分に厚いプラ板を挟んで接着して幅を広げる。隙間は適当に埋めて整形する。これで全体の形が潰れたような形にもなってくれる。下面に板を挟むのだから、峰の鋭さがなくなるが、下面で見えないので気にしない。補助フロートは全面にプラ板を挟んで整形する。
3)このキットは、主翼上面パーツが翼の先端に向かってちょっと丸く変形している。そこで主翼内面にプラ板を要所に貼って真っ直ぐにする。
4)このキットは、主翼先端が厚め。そこで半分から外側の前縁を上面へ向かって軽く削る。これでねじり下げがあるような感じにする。工作は簡単で効果的。




5)上方へ、ラダーのリブ1枠半くらい継ぎ足す。前方へはプラ板を貼って伸ばして整形する。図面など作らず、これくらいかな、でテキトウに工作。
6)写真を見て、それらしく整形する。
7)たぶんホビーボスの零戦の風防だと思う。2こ入っていたキットから流用した。他のキットの部品だから、それなりに合わせてOKにした。
機体ではないが、フロートを太くすると台車と合わなくなるので、これも改修した。
実は寝る前に主フロートを期待に接着したのだが、朝、明るいなかで見たらちょっと右に曲がっていた。接着が強力なので、もう、どうにもならない。諦める。




 塗装は、特に書くことはない。普通に塗った。キットのデカールは基本的に灰色塗装用のものなので、「これには白フチがあるべきでは?」というものもあるが、そのまま貼る。全然、気にならない。
最後に半光沢のスプレーをぷ~~~~~っと吹いて完成とした。




 軽く改修するだけで、それなり以上の二式水戦になった。すごくいい、期待以上だ、ホントにいい! ハセガワで作ればもっとイイのが出来たのだろうが、旧LSのキットがスキだからこの改修が無駄とは思えない。 これでOKなのだ。これが55 年前のキット、55年ですよ!信じられますか!



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