Home >(Photo) 厚木にファントムが居た頃<実機写真<2018年12月号

特集 厚木 ATSUGI

(Photo) 厚木にファントムがいた頃

by  田口博通
実機写真

 現在の米海軍厚木基地は厚木NAFと改称されファシリティとなっているが、1980年代までの米海軍厚木基地は米海軍の極東における最前線基地だった。空母ミッドウェイがまだ横須賀に入っていた頃である。
1985年5月のオープンハウスのアルバムを開くと、当時CVW-5(NF)の主力戦闘飛行隊は、VF-161”Chargers”とVF-151”Vigilantes”のファントムF4Sで、その他、攻撃部隊のA-7Eも駐留していた。
VF-151のF-4Sは いわゆるドドメ色の迷彩が導入された地味なグレー迷彩となっていた。
この年がF-4Sがオープンハウスに登場する最後になった。

米海軍の主力戦闘機はファントムからトムキャットに替り、そのトムキャットも今は退役し ホーネットに交代している。
 CVW-5では1986年にファントムからホーネットFA-18A,そしてCとなった。1991年にMIDWAYが Independenceに交代と共に、トムキャットも厚木に駐留するようになった。現在はスーパーホーネットFA-18Eが装備されているのだが、しかし。今年 遂にそのスーパーホーネットも岩国に移駐し、厚木は対潜部隊のヘリが駐留するだけになってしまった。
 1980年代前半は大音響のファントムが毎日、上空を飛び 相模湾方面に進出して行った。また、夕方になると海から相模川の上をA6Eが厚木基地に帰投していた。
そんな環境だったから、リアルタイムにファントムフリークになってしまったのだが、今では懐かしい思い出である。


 厚木 オープンハウスにて 撮影 1985年 5月9日
USS MIDWAY CVW-5 VF-151 215   F-4S Bu.157264 


 全面グレーのいわゆるドドメ色迷彩、派手さは一切無しである。


 機首左側に貼り付けられている紙は、一般客に対するファントムの説明 



 背中にUSS MIDWAYと書かれているのにご注目


 いたずら防止用に規制ロープが張られ、ファントムの下に潜り込むことはできなかった。


 主翼前縁スラット下部にアクチュエーターが見える。


 尾翼のマーキングも完全にグレーとなっている。


 尾翼のアップ。
ところで、水平尾翼は後縁に切れ目がある。ご存じだっただろうか?


 フラップは2分割されて 下る。


 水平尾翼前縁のスラットが見える。


 ジェット排気口周辺には 保護金属が貼られている。
焼け色やリベットなど プラモデル塗装のご参考に



 遠景。ファントムの向こうはA-7E。手前は海兵隊のA-4M
この年は いずれも ドドメ色のグレー迷彩となっていた。



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