Home > ブリティッシュ ファントム FGR Mk.2 (ハセガワ1/48) < 飛行機プラモデルの製作<2018年12月号

特集 複座機

ブリティッシュ ファントム FGR Mk.2
 1976年 在西ドイツイギリス空軍 No.2Sqd ”T”
XT1898号機 (ハセガワ1/48) 

by 寿



 複座機の特集と言うことで当方よりお出ましになるのはファントム。たまにはこういった超有名機でもいいよね?(あ、先月のゼロ戦は別格。あれは「日本人の標準装備」だから)”傑作機”の特集に出そうか迷ったんだけど座席が二つあるから取り敢えずコッチ。ファントムファミリーの一翼を担うエゲレス製のエンジンを積んだ、いわゆる「スペイ・ファントム」であります。 とは言えしかしちょっと待って。コイツもファントムと呼ぶのはどうなんだろ。エンジン以外にも色々とエゲレス的魔改造が施され、外観以外ほぼ別機になっているような気がするんですけどね。色んな本には「英国向けバージョンのファントム」的な解説しかされてないけど、ホントに気のせいなのかな~そんな単純な仕様じゃないよーな気もするんだけどな~



 ちょうど「日本の要求に合わせて生産されたF16は日本ではF2と呼ばれている」という解説に「F2はF16の型式違いじゃない」って反論する心境にも似てるよーな?まぁ当の英国はふつーにファントムって呼んでるんだけどね。FG1、FGR2なんて独自の型式付けてるあたりは流石だなって思うけど。  そーいや二次大戦のころ、アメリカから供与されたヒコーキに最初はマートレットだのターポンだのと独自の呼び方をしていたけれど、最後の辺りではアメリカの呼び方をそのまま使うようになってたしね。ただし、その呼び方の後に「Mkなんたら」と独自の型式で呼んでたのはひょっとして意地だったのかしらん?
 ちなみにマクドネル社の呼称だとF-4KもしくはMとなるようです。



 しかしこうして見れば日本のF2も政治的に「色々あった戦闘機」だったけど、英国のファントムも政治と予算に翻弄されたヒコーキだったのねと思うところしきりであります。予算削減の折り空母が減らされてその煽りで艦載機としてのファントム所得数も激減した海軍。 一方の空軍は、アメリカ本国仕様のファントムが欲しかったんだけど、政治的なゴリ押しで海軍で余ったスペイ・ファントムを受領。そのまま定数分なし崩し的に追加所得するしかなかったという納得いかない展開です。




 不憫というか、まるでママ子扱いされてるようなヒコーキでありますなぁ。それでも1966年の初飛行から1992年のラストフライトまで26年にもわたり使われ続けたんですから、幸運なヒコーキであったのだとワタクシ寿は思うのであります。



製作の詳細

(写真1)インテークの開口部がデッカくて奧まで丸見え。だもんでエポパテ盛ってなだらか~なスロープ作ってみました。まぁ黒で塗っちゃえば分かんないんだけどね。それ以外は特にイジる所なんてなんにもナッシングであります。

(写真2) だっ、と組んで塗装開始。まずは緑色から。色塗りは筆塗り一本で行く予定なんで事前のスミ入れはオミットであります。





(写真3) 緑が終わったら次は灰色。フィニッシュの色はもう決まっているから、下塗りは上塗りより一階層暗いトーンの色で塗るのがキモ。




(写真4) 面相筆でちまちまと緑色と灰色、それぞれにトーンを上げた色で上塗りを済ませてエナメルでスミ入れ。コクピットや細部は隙をみて塗っていく。写真にすると四枚だけどその実、面相筆で仕上げたもんだからめっちゃ時間が掛かってるのよ。写真が少ないのは単純に取り忘れただけ。つまんない途中経過で申し訳ない~






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