このヤク3はそんな同社が「そろそろ本腰入れてインジェクションキットつくっちゃおうかな」って頃のキットです。初期の頃のキットなので現在の目で見れば細部の再現度などはちょっとアレな感じですけど、当時の簡易インジェクションには珍しくクリアパーツでのキャノピーが入っていたり、エッチングが入ってたり、キャノピーマスキングが入っていたりと、現在同社の定番とも言えるパターンが既に確立されていたりなんかします。
オレンジラインとか、デュアルコンボとか、プロフィパックとかのバリエーションがラインナップされたのはこのすぐ後くらいじゃなかったかしら。ちなみにコイツは簡易版のヤツ。「デカールは一種類。ウチのディティールアップパーツも入ってないけれど、値段安いしお気楽にすぐ出来ちゃうゼ」的な商品。
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うーん、いいね。個人的にはこーゆーのが一番好き。しかもウィークエンドなんて銘打ってるもんだからテンションウナギ昇り。
「こんだけシンプルなキットなんだからちょちょいと出来ちゃうよね」
「週末二日もあれば充分でしょ、モデラーなら」
そんなメーカーの囁き声が聞こえて来ませんか。え、聞こえない?おかしいなぁ~箱を手に取ってシンプルなボックスアートをじっと見ていると、ほーらほら。見えてくるぞ聞こえてくるぞ、叩き付けられている挑戦状とメーカーの不敵な含み笑いが。ここで引いたらモデラーの名が泣く、男が廃る!
面白い、受けて立ったろうぢゃないの。こんな単純な構成のキットなんか一瞬じゃい。週末までに離型剤洗い落として乾かして塗料の選定も済まし、万全の体制で一気呵成に作り倒したるわぃ!
・・・・えー、まぁなんつーかその・・・・・ |