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特集 東欧&ロシアメーカー

  ミコヤンMig-23PD (アートモデル 1/72)

by 鈴木一幸



 1/72ヒコーキモデラーである私にとって、国内メーカーはほぼ絶望的、一番楽しいのは東欧メーカーから登場する簡易インジェクションキットの数々です。
そこへ今回のテーマ「東欧&ロシアメーカー」まさにピッタリ、と言うことで投稿させていただきます。



選んだのはミコヤンMig-23PD、ウクライナはアートモデル製のキットです。
実機はMig-23の開発当初に作られた、リフトジェットを持ったSTOL機。Mig-21の機首にレドームを設けるため、インテークを胴体左右に移動させてマッハコーンを付け、そのダクトの間に小型のリフトジェットが入れてあります。一方、主尾翼はほぼMig-21そのままの尾翼付きデルタ翼。おかげで、長く延びた胴体と小さくてシャープな主翼が、とてもカッコ良いフォルムを作り出しました。そのせいかNATOは本気で「Mig-21の発展型」と思ったらしく、フェイスレスというコードネームまで付けられています。
が、案の定、通常飛行時にはデッドウエイトかつ機内スペースを喰うリフトジェットは非効率と言う事で却下。当時の世界的な可変翼ブームもあって、可変後退翼のMig-23が採用されました。



アートモデルのパーツはモデルズビットと似たタッチでしたが、説明書は簡素で、素組写真あるいはパーツのCGデータを使ったと思しき部分々々の組立写真のみ。なので細部の塗装は想像です。
簡易インジェクションなのでパーツの合わせは期待できるはずもなく、胴体左右、インテーク、首尾翼、お決まりのところにお決まりの段差や隙間ができるので、瞬間接着剤とパテで埋める必要があります。が、これがいかにも「プラモデルを作ってる」感じがするのは私が歳をとったせいでしょうか?



塗装は全面バーリーグレーにマッハコーンはライトエアクラフトグレー、レドームと垂直尾翼先端はちょっとくすませた白で塗りました。インテーク周りの青緑の部分は、縁取りの白いラインのみデカールになっていたのですが、それでは塗り分け線とピッタリ合わせられる訳もないので、自家調合の青緑と白ライン、共に塗装にしました。



  こうして、自分が高校生の頃「世界航空機年鑑」で見て「カッコいい、模型が欲しい」と思った憧れの機体が、40年以上の時を経て手元に出来上がりました。他にも昔には考えられなかった機体を模型化してくれる東欧メーカーは、まさしく1/72モデラーの救世主です。


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