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飛行機プラモデルの製作

 モスキート Mk.Ⅵ(エアフィックス 1/72)

  by 加藤 寛之




 発売年は、いつなのだろう。その昔にMe262 とセットで売っていたのとは違う金型だ。実機が木製でツルッとしているのでどうでもいいのだが、パネルラインは凸線表現だし、数少ないリベットは大きくて強烈。新しい版といっても、結構古い気がする。
 それを、つい先日、「ワールドホビーショップはせがわ」で購入した。1200円だった。今までもお店の棚にあったはずなのだが、気にしていなかった。マッチボックスのスピットファイアを作ったことで、イギリス機に興味がわいたのだと思う。




 このキットは、機首やプロペラ、武装などで、3タイプから選択できる。私は翼下のロケット弾を作るのが面倒だし、すぐに折れてしまいそうな機首の矢印型のアンテナもイヤだったので、Mk.Ⅵを選んだ。
 組み始める。最初に、垂れ下がって固まっていた主翼をグイグイと力で戻し、それなりに真っ直ぐにした。双発機の場合、だいたい、エンジンナセルの外側辺あたりで曲がっていることが多くて、このキットもそうだった。まあ、すぐに改善できた。
 コックピットは平らな床板に、正面へ計器盤というか板をつけ、椅子2個と操縦悍1本、機器らしいブロック1個を載せれば、出来上がり。後ろ側はスカスカに抜けている。私は、コックピットは黒っぽい方が模型として見栄えがいいと思っているので、全体をタイヤブラックで塗っただけ。実機とは関係ない。尾輪は胴体に挟み込む手順だか、これは塗装後に入れることにした。




 主脚は、ナセルを合わせるときに挟み込む手順。これは取り付け部分をちょっと壊しておけば塗装後に組み込めそうだ。この予想は正解で、後から入れられた。
 胴体と主翼、胴体と水平尾翼、主翼とナセルは、それなりに隙間がでる。接着できるところで強力に固定し、隙間はパテを詰め込んでから溶剤で拭き取る方法で改善した。
 
主翼の上反角はどうにでもなるので、「まあ、こんなものか」で決めた。中翼だから上反角が強いとは思えないし、でも主翼は空力的に軽い前進翼だから上反角はやや強めだろうし・・・とか、面白がって「感じ」で決めた。完成後に図面を見たら、まあまあOKだった。
 プロペラは厚すぎる。本物の10倍くらいありそうだが、削るのが面倒だったので、そのまま使った。エンジンナセルの下にある吸気口にあるフィルターは少し浮いているのだが、これは取れないようにベタッとくっつけた。




 塗装は銀一色塗りだから、簡単に終わった。書くようなことはない。風防枠は、黒で塗ってから銀を塗ると向こう側がスッキリ見えるのだけれども、面倒なので直接、銀で塗ってオシマイにした。デカールも細かいものが一切ないので、これまた簡単。この段階で、機首にあった穴を埋めてしまって良かったのか否か、急に気になった。なんと、塗装図に描かれていたのだ。もう、手遅れ、まあイイや。脚カバーも厚すぎる。もう、いいや。
 なんとなく大味な感じがする出来上がりだが、ちゃんと完成した。タミヤのキットを作ればずっと楽だろうと分っているのだが、イギリス機はイギリス製であってほしい、エアフィックスであってほしいという、信仰のようなものが私の中にある。
<追記>
表題の機種名に「モスキート」と書いたが、子供のころに「モスキート」なのか「モスキトー」なのかゴチャゴチャになってしまい、もはや修正不可能だ。これは理屈ではない。



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