中学3年生の頃、タミヤ1/100シリーズでイリューシンIl-28を知りましたが、ボックスアートの中国人民解放軍所属機はとても魅了的でした。しかもその機体は1965年に台湾に亡命飛行に成功したという説明文もあったので、子供にまで東西冷戦の現実を教えてくれるタミヤに感激したものです。
その後ソ連解体等で東西冷戦が解消されると、亡命事件を思い出す事も希になっていました。が昨年末に台湾の高雄市にある中華民国空軍軍史館を拝観したら、亡命機のIL-28が展示されているではありませんか!
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見た瞬間に45年前の東西冷戦時代に戻った気になりました。余談ですがあの頃は核戦争で人類が滅亡するという不安が強烈でしたが、今になってみると、米ソの二極対立なので、世界は分かりやすかったと思います。
話を戻しますが、タミヤに教わった亡命機IL-28と45年振りの「再会」に感激しましたので、そのお裾分けをさせていただきたく、ご笑納ください。
なおボックスアートと博物館のIL-28 (0195)は、1965年11月11日に大陸から台湾に亡命しましたが、乗員3名のうち1名は人民解放軍側の追撃機の攻撃で死亡しています。
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