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FTOYSのフルアクションシリーズと今後の展開

株式会社エフトイズ・コンフェクト 代表取締役 古田 豊彦
 

 Webmodelers誌様より、エフトイズ・コンフェクトの食玩フルアクションンシリーズの経緯について一文を、とのご依頼をいただきましたので、拙文ながら簡単なご紹介をさせていただきます。

 まず、エフトイズ・コンフェクトについてですが、いまで創業から17年目の食玩・玩具菓子の専業メーカーでございます。

もともと某菓子メーカーの開発部門からスピンオフしてスタートした会社で、一番最初の自社製品は戦国武将など歴史上の著名な人物を約35分の1に縮小したヒストリカル・フィギュアの食玩でした。
 (写真)ヒストリカル・フィギュア製品


 航空機関係では、144分の1スケールのヘリボーンコレクションという製品が最初でした。これは1/144ワークショップシリーズと銘うっての発売でしたが、以来1/144ワークショップは最新作のSu-27フランカーファミリーまで、35弾を数えています。
(写真)最近の1/144ヘリボーンコレクション製品


 またワークショップシリーズは当初、半完成モデルという位置づけでしたが、もっと組立て要素を増やし、よりキットに近付けたウィングキットシリーズ(現在16弾までリリース)や、さらに機種を絞り対決色を強めたウィングキットVSシリーズ(現在11弾を準備中)など、枝分かれをしながら展開しています。

さらに、500分の1、300分の1を中心とした、JAL、ANAをはじめとした世界のエアラインシリーズや、同じスケール感での大型機ラインも拡大中です。
(写真)ウイングキットシリーズNo.16

フルアクションシリーズの誕生

  そんな中で、約2年前、エフトイズの15周年にちなんで何か新しい製品、エフトイズならではの新製品を出そうということで始めたのが1/72フルアクション 零戦21型でした。 1/72ということで、食玩としてはあまり例のない大きなスケールでしたが、既存のスケールモデルとの棲み分けをどう図るか考えていたところ、思い出したのが、昔のプラモデルは可動ギミックがふんだんにあったよね、ということでした。


 これを今に再現できないかというのがフルアクションの誕生のきっかけで、自分自身が小学生のころからエルエスさんの主脚や動翼・翼端が可動する1/75の可動プラモデルを何度も作って楽しんでいたこともあり、第1弾は昔よく作った零戦21型に決まりました。
スタートは15周年記念製品ということでしたが、せっかく始めた企画なのでいけるところまで行ってみようということで、エルエスさんの旧製品になぞらえて彗星や隼も交えながら、今は第5弾のスピットファイアまで発売済みとなっています。

 5弾まで進んだいまは、組立て易さと、製品の安定性、形状の正確さをどうバランスを取るかということが、目下の課題かと思っているところです。

 可動部を増やすほど、また細部まで再現するほど、組み立てにくく、また強度的にも弱くなるので、どのようにまとめるのが正解なのか試行錯誤をしながら、目の肥えたモデラーの方の眼鏡にもかなうべく、また昔模型を良く作った記憶のある方から、模型経験のない若い方の入門用にも使っていただけるよう、少しずつ歩を進めています。

 年内には第6弾になる新作を発売できればと思っていますので、引続きご愛顧をいただければ幸いです。
(写真)フルアクションシリーズNo.1 零戦21型

株式会社エフトイズ・コンフェクト 代表取締役 古田 豊彦
   

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