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誌上個展

 ハインケルHe60C (アズール1/72)

  by Nobunaga

 昔だったら肥後之守で削ってたなあと思い出しながらプラ材の胴体を整形する。




 海軍の大型艦艇に搭載する水上偵察機として開発された機体で、原型1号機は1933年に初飛 行した。(中略)1933年からドイツ海軍の練習部隊に配備が開始され、機体習熟訓練の後に巡洋戦艦や重巡洋 艦へ搭載されるようになった。第二次大戦初期には練習機へと格下げされ艦隊任務からは退いてい たが、ギリシアやクレタ島を基地に空軍が運用する海洋偵察部隊では現役として1941年頃まで 第一線に留まっていた。
*機体解説はインターネットウエブサイト「KEYのミリタリーなページ」から引用させていただきました。
 今から60年以上前の少年達はたいがい肥後之守(ひごのかみ)と言う折り畳みナイフを持っていて、裏山で篠竹を切ったり木っ端を削って拳銃を作ったりしてたもんです。いつもポケットに入れていて、切ったり削ったりこじ開けたりといろんな事の出来る道具でした。そう言えばBONナイフなんてのも筆箱に入れていたな。ここで問題,「肥後の守」はナイフ、では「薩摩の守」は何でしょう。分からないとチコちゃんに叱られますよ。


  さて、スタンレーさんのボックスアートのサインに97と書いてあるので今から22年前の製品ですね。また、キットNo.001とありますのでアズールとしては初めての製品なのでしょうか。そのせいかガレージキットより少しましなくらいの出来です。 元型を磨いていないのか全体がざらついてます。翼の羽布張りの表面はキズだらけです。この程度は簡易キットではよくある事です。パーツの修正は「お楽しみ」ですね。ジョイフルキット喜んでお作りしましょう!



 上翼、下翼ともキットのままでは厚みがありすぎるので削りに削って薄くしました。複葉機ですが翼間の張り線が無いので気が楽です。 プロペラも幅が広過ぎるし厚みがあるので整形し、薄く削りました。翼間支柱は長過ぎたり短過ぎたりで自作が前提ですね。



機首の顔に当たる部分はキットのままではツルンとしていて表情が無いので、カッターや何やらで削って彫りの深い顔に整形しましたよ。これで男前になりました。 フロートは一旦つるつるに削り落としてから、改めてスジ彫りやハッチやストリンガー(補強材)をつけ、最後に舵と操作索、係留リング、をつけてメリハリを出しました。



 翼後縁部分も極力薄くしました。フラップは一旦切り離して動きを出しています。デカールは経年劣化でうっかり動かすとわれてしまうので(下翼下面で体験) それでも胴体の機番とポパイのイラストは欠かせないので慎重に貼付け成功。上翼は版を作って吹付け塗装としました。





*参考資料:A SCHIFFER MILITARY HISTORY BOOK THE LUFTWAFFE PROFILE SERIES No.7
モデルアート8月号臨時増刊「ドイツ軍用機の塗装とマーキング」VOL.2
その他インターネットに依る実機写真、作例等


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