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(Photo)PZL.P24G in Istanbul

by  コルディッツ
博物館実機写真

 イスタンブールの国際空港は、アタテュルクとサビハ・ギョクチェンに加え、世界最大の第三の新空港が2018年10月に開港しました。予定では昨年末を以てアタテュルクは閉鎖、空港コード「IST」も新空港に移るはずでしたが、現時点でも閉鎖延期を繰り返し、三空港が同時に運用されています。
 しかしアタテュルク廃止は、伊丹空港と異なり(笑)、確実なようです。そうなると私にとって不安なのが「イスタンブール航空博物館」の存続です。
 同博物館はアタテュルクに隣接、市内から近くアクセスも容易で、拝観に便利です。しかもPZL.P24やカーチスライトCW-22など、私の脳内では「世界遺産」級の機体が展示されています。なのにアタテュルク廃止で、博物館も道連れにされたり、又は市内から遠い新空港付近に転居されたら、どうしようかと。博物館は2001年に拝観していますが、当時の写真資料は消息不明。
そこに今年4月7日でアタテュルク廃止のニュースを聞きました。どうせ延期になるという説も追記されていましたが、背中を押された感じがして、幸いに時間も取れましたので、急遽イスタンブール航空博物館を再拝観させて頂きました。まずはPZL.P24から報告します。
 なおイスタンブール航空博物館はアタチュルク空港に隣接ですが、出入口は異なり、徒歩だと50分位なので、空港からタクシーがお勧めです。実は博物館の正面に国鉄近郊線イェシェルキョイ駅(Yesilkoy)があり、2001年は利用しましたが、今は地下鉄マルマライ線延長工事で使えないようでした。
バス便はあると思いますが、未調査です。博物館は拡張していましたので、地下鉄貫通によるイェシェルキョイ駅再開後に、訪問するのがベストかと。


  PZL.P24G  2145
 イスタンブール航空博物館にて      2019年3月撮影
 WWⅡ期迄の機体は屋内展示で、その中心に鎮座しています。
 PZL.P7から始まる高翼ガル翼単葉固定脚戦闘機の総決算です。
 レベルがキット化したP.11cと並行して開発されました。
 博物館の表示に同機はトルコのライセンス生産版で、世界で唯一の現存機とありました。


P.11cはPZL社でライセンス生産のブリストル・マーキュリーエンジン(645hp) ですが、P.24はフランスへの輸出を念頭にノームロンエンジンを搭載しました。
 展示機はG型でノームロン14N-07(970hp)を搭載。  




 P11との違いは操縦席が完全密閉式、タイヤにスパッツを履かせました。
 また主翼支柱の胴体側取り付け部のカバーが洗練されています。   




 尾部の形状はP11cと似ています。トルコ空軍の旧標識には惹かれます。  














操縦席の隔壁はブルーだったようで。


 P.24Gの武装は主翼に7.7mm機銃を4挺、12.5kg爆弾4個懸架とあります。
 なお展示機の右主翼は機銃1挺だけのようですが、詳細は不明です。





PZL.P11c  8.63/2K
 ポーランド空軍博物館(クラコウ)にて     2011年5月撮影
 ポーランド空軍はP24の方が高性能と分かっていましたが、より高性能を期待できるPZL.P50開発に賭けたので、P24は海外だけで運用されました。



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