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特集 半端スケール

  ロックウエルB-1爆撃機 (サニー 1/260)

by口博通 Hiromichi Taguchi



 我が家に永く押入れ在庫となっていた今は廃業したサニー大型機シリーズのロックウェルB-1を作ってみました。箱の大きさに合せたのでしょう。このB-1のスケールは1/260で 見事に半端スケールです。
完成すると全長は16cm,手の平に乗るサイズとなっています。キットはごく簡単なもので、部品点数も少なく 胴体は上下分割で、箱の裏に説明書が印刷されています。
 昔、学校近くの文房具店の片隅で置いてあった子供のおもちゃプラモデル用といった雰囲気です。
 それでも、B-1最大の特徴である主翼が可動し、スタンドも付属します。これは偉い!
 完成させてみるとそれなりのスタイルで、B-1(試作型)以外には見えません。
 
 箱絵


 胴体部品
箱絵の裏の組み立て説明書

製作

 胴体に主翼を組み込み 上下を貼り合わせます。それに尾翼と下部エンジンポッドを接着するとそれで、外形は完成です。
意外にも ほとんど 隙間ができず、垂直尾翼付け根とエンジンポッドだけ、パテで埋めました。
サフェーサーを吹いた後で、段差が残った部分だけ、もう一度、削って修正します。これで、つるつるのB-1A試作機になるはず。


 MrカラーNo.316ホワイトFS17875で機体全面をエアブラシで塗装します。塗装時の持ち手はエンジンノズルに穴をあけて、串を2本さしました。まるで 焼き鳥です。  串を2本さし、焼き鳥状態。


 ピトー管は0.3mm洋白線で追加。機首とキャノピーをマスキングし、艶消し黒と黒銀で塗装します。

垂直尾翼も同様にマスキングして艶消し黒で塗っておきます。エンジン排気口も黒銀で。
機首上アンチグレアはMrカラーNo.54カーキグリーンを使いました。





塗装完了です。

 
デカールは黄ばんではいましたが、まだ使えそうでした。といっても水につけた瞬間にバラバラ事件になるのも困るので、念のため、マイクロのリキッドデカールフィルムを筆塗して強化しておきました。

完成



 機首が少しほっそりとした印象ですが、全体ではB-1Aに見えます。我が家にはサニー(アカデミー)の1/144 B-1Aもあるのですが、それと比べても、まあまあのスタイルではないでしょうか。  主翼を広げると白鳥のようなデスクトップモデルになりました。




 小学生の時は文具屋で安いプラモデルを買って来ては1時間くらいでさっさと作っていた、そんなプラモデル作りが楽しい時間だった頃を思い出します。
 小学生でもなんとか買える価格に合わせた箱スケールのプラモデルでしたが 今考えれば 年少プラモデル好きを育てる一定の役割があったのでしょう。
 当時の自分にとっては なんでもいいから、プラモデルを作ること自体が、大きな楽しみだったのです。それが高じて、遂には飛行機モデラーの道に踏み込んでしまったのですが、、

 しかし、プラモシーンは作る楽しさから ディテール、精密スケール重視に移行していき、商業誌では少しでも欠点ありと評価されたキットは痛烈に罵倒、非難されたプラモ暗黒時代にさしかかります。
 ましてや、半端スケールのプラモデル等はおもちゃ以下の扱いで断罪され、メーカーごと焚書扱いにされてしまいました。
 そんな時代の風潮に流され そのまま押入れ在庫と化したキットが我が家にも数えきれないくらいあります。(おそらく 皆様のストックにも)。
 プラモ暗黒時代をやっと抜け出した今世紀ですので、押入れ在庫の中をちょっと見直してやりたいと思っております。(実は宝の山のような気がして、、フフフ、、)


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